SNS運用で自社サイトを含めた外部サイトへの流入を目的としている場合、リンクを設置できる場所を把握し、ユーザーを誘導することが重要です。Instagramも例外ではないのですが、InstagramはSNSの中でも特にリンクが設置可能な場所が限られています。
Instagram運用者の中には、リンクを設置できる場所を正確に把握できているか不安を感じている方や、張ったリンクが機能しなくて困っている方も少なくないでしょう。
今回は、Instagramでリンクを設置できる場所や実際にリンクを張る方法について紹介していきます。また、外部サイトからInstagramのアカウントに流入させる方法についても解説します。企業がInstagramアカウントを運営する上で有益な情報になるので、ぜひ参考にしてみてください。
Instagramでは一部の場所にリンクを貼ることができる
Instagramではリンクを設置できる場所が限られています。一般的に、SNSでは比較的自由にリンクを設置することが可能です。しかし、Instagramの場合はリンクを設置できる場所をしっかり把握しておかないと、リンクを設置しても機能しない可能性があります。
特にフィード投稿やリールのキャプションにリンクを設置できない点には注意が必要です。他のSNSでは投稿にリンクを貼れることが多いため、Instagramでも同じようにリンクを扱えると考える方も多いでしょう。
しかし、実際にはリンクを設置できる場所に誘導してから自社サイトなどに流入してもらう必要があります。
リンクを活用すれば自社サイトへの流入が狙える
Instagramでリンクを活用すれば、Instagramのユーザーを自社サイトや自社に関連するサイトへ流入させることが可能です。
基本的にInstagramから外部サイトへ流入させる手段はリンクしかありません。よって、自社サイト流入を運用目的にしているのであれば、リンクが設置できる場所を把握し、設置場所までユーザーを誘導できるような施策を行っている必要があります。
Instagramでリンクを貼れる場所は2つ
Instagramでリンクを貼れる場所はプロフィールとストーリーズの2つです。また、ハイライトを活用することで、過去のストーリーズに掲載したリンクを再利用することができます。それぞれ詳しく解説します。
アカウントのプロフィールにリンクを設置する
Instagramではアカウントのプロフィールにリンクを貼ることができます。プロフィールには「フォローする」ボタンが存在する他、プロアカウントにすることで問い合わせボタンなども設置可能です。
よって、アカウントの運用目的を達成するためには、プロフィールの内容を拡充させ、プロフィールにユーザーを誘導することが重要になります。プロフィールにリンクを貼る方法は以下の通りです。
- プロフィール画面を開いて「プロフィールを編集」をタップ
- リンクに任意のURLを入力し、完了をタップする
プロフィール設置後は、一度自分のプロフィールを確認して正しくリンクが機能しているか(青文字で表記されているか)、リンク先に間違いがないかを確認しましょう。また、プロフィールには複数のリンクを設置することができません。設置するリンクは最も事業にインパクトしやすいものを選ぶようにしましょう。
ストーリーズにリンクを設置する
先に述べた通り、Instagramではフィード投稿やリールにリンクを設置することはできません。一方、ストーリーズでは投稿内にリンクを設置することが可能です。
ストーリーズにリンクを設置する際にはリンクスタンプを利用します。設置方法は以下の通りです。
1.ストーリーズの作成画面でリンクスタンプを選択する
2.表示したいURLリンクを入力し、スタンプの位置や大きさ、文字色を調整する
以上でリンクスタンプがついた投稿を作成できます。リンクスタンプは1つの投稿につき1つしか設置できないので注意が必要です。また、スタンプは投稿に直接設置されるため、画像に写る被写体や記載された情報などに被らないようにしましょう。リンクスタンプを設置する際には、あらかじめ投稿に空白を作っておくのも有効な手段です。
ハイライトを活用すれば過去のストーリーズに掲載したリンクを再利用できる
ストーリーズはリンクを設置できる唯一の投稿手法ですが、24時間経つと自動でアーカイブされてしまうため、設置したリンクを継続的に活かせないという欠点があります。
上記の問題を解決できるのがハイライトです。ハイライトとは、過去のストーリーズをグループ化して、プロフィール上に公開できる機能になります。過去にストーリーズで紹介した商品情報やノウハウなどをハイライトにすることで、アーカイブされたストーリーズを再利用しつつユーザーに求めている情報を効率的に提供することが可能です。
リンクスタンプを設置したストーリーズをハイライトとしてプロフィール上に表示しておけば、プロフィールのコンテンツを拡充しつつ投稿に設置したリンクを活かすことができます。
リンクを設置できる場所が少ないInstagramにおいて、可能な限りリンクの設置場所を増やすためにも、ハイライトを有効活用しましょう。とはいえ、ストーリーズのリンクを活かしたいからといってむやみにハイライトを作成するのは得策ではありません。
基本的にはユーザーが求める情報をキャッチしやすいようにハイライトを作成し、リンクを設置したストーリーズを織り交ぜていくのが有効です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
Instagramでリンクの設置以外で外部サイトへ遷移させる方法
Instagramではリンクの設置場所が限られていますが、実はリンクの設置以外にも外部サイトへユーザーを遷移させる方法があります。リンクの設置以外で外部サイトへユーザーを遷移させられる機能は以下の2つです。
- ショッピング機能
- Instagram広告
上記の2つの機能ではCTAボタンでユーザーを外部サイトに遷移させることが可能です。詳しく見ていきましょう。
ショッピング機能を活用する
ショッピング機能とは、Instagramの投稿とECサイトを紐づける機能になります。商品が写った投稿にショッピングタグを設置することで、Instagram内の商品ページに遷移することが可能です。
商品ページには商品の値段が表示される他、ECサイトに遷移するボタンが設置されています。遷移先はECサイトの商品ページに設定できるので、投稿から商品に興味を持ったユーザーの購買意欲を削ぐことなく、商品購入まで誘導できるのがメリットです。
商品の販売を運用目的としているアカウントであれば、ショッピング機能を活用することで目的が達成しやすくなります。ただし、ショッピング機能を活用するには以下の条件をクリアしていなければいけません。
- プロアカウントである
- ショッピング機能を活用できる国を拠点としている
- Instagramのポリシーを準拠している
- 販売する商品が適格である
- ECサイトを保有している
詳しくは以下の記事で解説しているので、ショッピング機能に興味のある方や利用方法を知りたい方は合わせてご覧ください。
Instagram広告を活用する
Instagram広告を利用することでも外部サイトへの遷移先を増やすことができます。Instagram広告とは、Instagramの投稿に自然な形で挿入される広告です。
フィードやストーリーズ、リールと同じ形式で配信されるので、広告に抵抗を持っているユーザーにも不快感を与えることなく商品やサービスの宣伝を行えます。
Instagram広告には形式を問わずCTAボタンを設置することが可能です。広告に設置されたCTAボタンをタップすることで、自社のECサイトやLPなどに遷移できます。
Instagramは拡散力が低く、フォロワー外のユーザーにアプローチする方法が限られていますが、Instagram広告はフォロワー外ユーザーにも配信されるため、上手く活用すればターゲット層に対して効果的にアプローチが可能です。詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
外部サイトからInstagramアカウントへリンクしたい時はアカウントのURLが必要
Instagramにおけるリンクを設置できる場所やCTAボタンを設置できる機能について分かったところで、外部サイトからInstagramのアカウントに流入させる方法について解説していきます。
外部サイトから自社アカウントにユーザーを流入させるには、自社アカウントをURLが必要です。自社アカウントのURLはQRコードにすることもできるので名刺やチラシなどの印刷物から自社アカウントに流入させることもできます。詳しく見ていきましょう。
InstagramのアカウントURLを確認する方法
InstagramのアカウントURLは、ユーザ―ネームとInstagramのURLと組み合わせることで取得できます。方法は以下の通りです。
- プロフィール画面で「プロフィールを編集」をタップ
- プロフィール編集画面の「ユーザーネーム」をタップし、ユーザー名をコピー
- 「https://www.instagram.com/〇〇〇」の〇〇〇にユーザーネームを入力
上記の方法で自社アカウントのURLを取得できます。また、ブラウザで自社アカウントを開けば、ブラウザ上部のURL表示欄からURLを直接取得することが可能です。
アカウントURLのQRコードを発行することもできる
InstagramではアカウントのURLをQRコードで取得することも可能です。URLをQRコード化すれば、サイトだけでなく名詞やチラシなどの印刷物からユーザーを流入させることができます。アカウントURLのQRコードの発行方法は以下の通りです。
- プロフィールからメニューを開く
- QRコードをタップ
上記の方法でアカウントURLのQRコードを発行できます。他のSNSやユーザーにシェアしたい場合は画面右上の「共有マーク」をタップして、シェアしたい対象を選択しましょう。
まとめ:リンクを設置できる場所は限定的なので施策に工夫が必要
Instagramでリンクを活用すれば、Instagram内のユーザーを自社サイトへ流入させることができます。URLのリンクが機能するのはプロフィールとストーリーズになりますが、ショッピング機能とInstagram広告でも外部サイトへ誘導することは可能です。
また、外部サイトや名刺に自社のInstagramアカウントURLを表示しておけば、多くの人に対してアカウントページへの流入を促すことができます。リンク機能を上手く活用して、自社のInstagramアカウントの運営に役立てましょう。