Instagramのストーリーズに様々な機能を追加できるスタンプ機能。上手く活用すればストーリーズの質が上がるだけでなく、自社サイトへの導線確保やデータの収集に活用できます。しかし、それぞれのスタンプが持つ機能を把握しきれていない方も少なくないでしょう。
今回は、Instagramのスタンプ機能について、主にマーケティングで活用できるものを中心に紹介していきます。スタンプ機能を活用するメリットについても解説しているので、運用担当者の方はぜひご覧ください。
Instagramのストーリーズで使えるスタンプは機能が豊富
Instagramのストーリーズで使用できるスタンプの機能は豊富です。スタンプと聞くと、画像や動画を装飾するものであると考えている方も少なくないでしょう。
しかし、実際にはリンクの設置やユーザーニーズの収集、商品理解度の向上など、マーケティングに活用できるスタンプも数多く実装されています。Instagramマーケティングを実施しているのであれば使わない手はない機能といえるでしょう。
基本的にフォロワーにアクションしてもらうために活用できる
Instagramのスタンプは、基本的にフォロワーに何かしらのアクションをしてもらうために活用できます。例えば、質問スタンプを活用すれば、ユーザーからの意見を文章で収集できます。また、クイズスタンプを活用すればユーザーにクイズを出すことが可能です。
以上のように、ストーリーズでスタンプを活用することでユーザーが投稿に反応しやすくなるので、ユーザーとの親密度向上や情報収集に役立てることができます。
Instagramでスタンプを活用するメリット
Instagramでスタンプを活用するメリットは次の通りです。
- 投稿の情報量を増やせる
- 自社サイトへの流入やUGCの創出に繋げられる
- 商品やスタンプに関する意見をヒアリングできる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
投稿の情報量を増やせる
スタンプ機能を活用すれば、投稿の情報量を増やすことができます。ストーリーズにはキャプションが存在しないため、フィード投稿やリールと比較するとどうしても投稿の情報量が少なくなってしまいがちです。
スタンプ機能を活用すればクイズやアンケートなどを追加できるので、投稿の情報を増やすことができます。インタラクティブな機能が多いこともあり、ユーザーを巻き込んだコンテンツを提供しやすいのも大きなメリットといえるでしょう。
自社サイトへの流入やUGCの創出に繋げられる
自社サイトへの流入やUGCの創出に繋げられるのも大きなメリットです。InstagramではURLリンクを設置できる場所が限られています。リンクスタンプを利用すればリンクの設置場所を増やすことができるので、自社サイトへの流入させる施策に幅を持たせることが可能です。
また、お題スタンプを使用すればユーザーにお題に則した投稿を促すことができます。自社商品やサービスに関連したお題を設定すれば、ユーザーに関連する投稿を促すことができるので、UGCの創出に繋げることが可能です。
以上のように、スタンプを活用することでInstagramにおけるマーケティング施策の幅を広げることができます。
商品や投稿に関する意見をヒアリングできる
スタンプを活用すれば、商品やアカウントに関する意見をヒアリングできます。質問スタンプやアンケートスタンプで商品や自社アカウントの投稿に関する質問やアンケートを投げかければ、ユーザーの意見を収集することが可能です。
収集した意見を参考に商品の開発や投稿施策の改善を行えば、よりユーザーに寄り添った事業の展開やアカウント運用が可能になります。ユーザーの求める事業を行うためにも、スタンプ機能は重要な機能であるといえるでしょう。
Instagramマーケティングで使える主なスタンプを紹介
Instagramのスタンプには以下のように、さまざまな役割を持つスタンプが存在します。
- リアクションスタンプ
- 絵文字スライダー
- 質問スタンプ
- クイズスタンプ
- アンケートスタンプ
- 場所スタンプ
- ハッシュタグスタンプ
- メンションスタンプ
- リンクスタンプ
- お題スタンプ
- カウントダウンスタンプ
- 見積もりスタンプ
- ミュージックスタンプ
- GIFスタンプ
なかには、マーケティングに活用できるスタンプもあるので、各スタンプの特徴を把握したうえで、活用していきましょう。
リアクションスタンプ
リアクションスタンプは文字通り、投稿に対するリアクションとして使用されるスタンプです。ストーリーズでは基本的に「いいね」とメッセージでしかリアクションを行うことができません。
しかし、リアクションスタンプを設置すれば、ユーザーのリアクションのバリエーションを増やすことができます。結果的にユーザー体験を向上させることができるので、ユーザーとの親密度向上に繋げることが可能です。
絵文字スライダー
絵文字スライダーは投稿を閲覧したユーザーの感情を段階的に表現できるスタンプです。絵文字スライダーを活用すれば、投稿内容に対する満足度を可視化することが可能です。
また、特定の物事に関する質問をストーリーズで行う際に絵文字スライダーを設置すれば、ユーザーの満足度調査などに利用することができます。スライダーを動かすだけでリアクションできるので、リアクションのハードルが低いのも大きなメリットといえるでしょう。
質問スタンプ
質問スタンプはユーザーに質問を投げかけることができるスタンプです。ユーザーは設定した質問に対して文章で答えることになるので、具体的な意見を収集できるのがメリットです。
質問スタンプを上手く活用すれば、ブランドや商品に関する意見や不満を効率的に集められます。ただし、文章で解答する必要がある分、ユーザーのハードルが高いのがデメリットです。
質問スタンプに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
クイズスタンプ
クイズスタンプとは、文字通りクイズを出題できる機能です。回答の選択肢は4つまで設定でき、ユーザーの回答後はクイズの答えを表示できます。
クイズを通してユーザーとの交流を深めることができるだけでなく、クイズの内容によっては、自社商品やサービスに対する理解を深められるのがメリットです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
アンケートスタンプ
アンケートスタンプはユーザーに対してアンケートを実施できるスタンプです。アンケートの結果が割合で表示されるので、議題に対するユーザーの考えを把握したい時に有用な機能です。
アンケート選択肢は最大4つまで設定することが可能で、回答後はユーザーにも割合が表示されます。詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
場所スタンプ
投稿に位置情報を掲載したいときに便利なのが「場所スタンプ」です。場所スタンプを利用すれば、投稿に関連した場所がタグ付けされます。スタンプをタップすれば、同じ場所がタグ付けされた他のコンテンツも表示されるので便利です。
ただし、場所スタンプは1投稿に対して1つしか設定できないことを覚えておきましょう。イベントに関する投稿や、店舗の紹介をするときに活用するのがおすすめです。
ハッシュタグスタンプ
ハッシュタグスタンプは名前の通りハッシュタグを追加できるスタンプです。ストーリーズにはキャプションが存在しませんが、ハッシュタグスタンプを利用することでハッシュタグを設置することができます。
ハッシュタグスタンプをタップすると、同じハッシュタグがついた他の投稿が表示されます。自社オリジナルのハッシュタグを設置すれば、ストーリーズを起点に他の投稿へユーザーを流入させることも可能です。
メンションスタンプ
メンションスタンプを利用すれば、任意のアカウントをメンションすることができます、ストーリーズにはタグ付け機能が存在しませんが、メンションスタンプを利用することで疑似的なタグ付けを行うことが可能です。タグ付けとメンションの概要や違いについては以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
リンクスタンプ
リンクスタンプを設置すれば、ストーリーズにURLリンクを設置することができます。リンクスタンプにはURLをそのまま表示できる他、文言をカスタマイズすることも可能です・
先にも述べた通り、Instagramではリンクを設置できる場所が限られています。自社サイトへの流入を運用目的としているのであれば、リンクスタンプの活用は重要です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
お題スタンプ
お題スタンプはユーザーにお題に則した投稿を促すことができるスタンプです。お題スタンプをタップすると投稿の作成画面に移動するので、お題に関する投稿を作成することでお題に参加することができます。
最大のメリットはUIGCの創出に活用できることです。自社の商品やサービスに関するお題を設定すれば、ユーザーに自社製品に関する投稿を促すことができるので、UGCの創出に繋がります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
カウントダウンスタンプ
カウントダウンスタンプは、指定した時刻を基準にしたカウントダウンを設置できる機能です。新商品の発売や、イベント開催に関する投稿にカウントダウンスタンプを追加することで、発売日や開催日を認知してもらいやすくなります。
なお、カウントダウンスタンプは1投稿に対して1つしか貼ることができないので、複数のカウントダウンを実施したい場合には、別の投稿に貼り付けてください。
見積もりスタンプ
見積もりスタンプを使うと、予約や依頼、受注などがスタンプからできるようになります。見積もりスタンプがあると、投稿を見たユーザーは簡単に問い合わせができるので、顧客獲得のハードルを下げることが可能です。
ユーザーの手間を減らすことは、目的までのハードルを下げることが重要です。ユーザーからの問い合わせが運用目的なのであれば、積極的に活用したいスタンプといえるでしょう。
ミュージックスタンプ
ミュージックスタンプを使うと、投稿に音楽をつけることが可能です。音楽を付ければユーザーの注意を引くことができるので、ユーザーの滞在時間が増加する可能性があります。
投稿の閲覧時間が増えると、ユーザーが自社アカウントの投稿に関心を持っているとInstagramに判定されるため、フィードやストーリーズトレイで投稿が上位表示されやすくなります。
投稿の表示順はリーチ数の増加やエンゲージメントの獲得に関わるので、積極的に活用したい機能です。
GIFスタンプ
GIFスタンプを使うと、動くグラフィックを投稿に追加できます。動くグラフィックがあると、ユーザーの目に留まりやすくなるので、投稿を楽しんでもらえる可能性も高まるのです。
また、アニメーションのCTAを追加すると「フォローしてね!」や「上にスワイプしてね!」といった行動喚起ができるのもメリットになります。
まとめ:目的に合わせたスタンプを活用してアカウント成長に繋げる
Instagramのスタンプ機能には、さまざまな役割を持つスタンプが存在します。だからこそ、目的に合わせたスタンプを使うことが大切になるのです。
目的に合わせてスタンプを使っていくことで、ユーザーの声や意見を集められるだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを深めていくこともできます。
つまり、目的に合わせたスタンプを活用することが、アカウント成長に繋がるということです。
投稿を見ているユーザーが楽しめる工夫を凝らしながらスタンプを活用して、アカウント成長に繋げていきましょう。