悪質なアカウントからのコメントやDMを届かなくしたり、お互いのプロフィール・投稿を表示されないようにするブロック機能。企業アカウントでは使う機会の少ない機能ですが、Instagramを運用していく上で把握しておきたい機能です。
しかし、Instagramにはアカウント制限やミュートといったブロックに似た機能があり、違いを完全に理解していない方も多いでしょう。
今回はInstagramにおけるブロック機能の仕様や非表示になる項目、実際に他人のアカウントをブロックする方法などを解説します。Instagramの仕様として、しっかりと把握しておきましょう。
Instagramでブロックされるとお互いの投稿が相手に見えなくなる
Instagramのブロック機能は特定のアカウントとの関係を完全に断ちたい時に使われる機能です。アカウントをブロックすると、フォロー・フォロワーの関係が解消され、相手のプロフィールや投稿が閲覧できなくなります。
また、ブロックすると相手のコメントが表示されなくなる他、DMのやり取りが不可能になります。基本的にブロックした相手の情報が受け取れなくなり、コミュニケーションもとれなくなると覚えておきましょう。
フォロー・フォロワー外のユーザーもブロックできる
Instagramではフォロー・フォロワーの関係にないユーザーもブロックすることが可能です。アカウントを運用していると、フォロワー外ユーザーから悪質なコメントやDMをされることもあります。
上記のような状況になったとしても、特に制約を受けることなく相手をブロックすることができるので、自社アカウントを運用する上で障害になるような行動をされた場合はブロック機能の利用を検討しましょう。
ブロックをしても相手に通知は届かない
Instagramでは相手のアカウントをブロックしたとしても、相手に通知が届くことがありません。よって、ブロックされた側はブロックされたことに気づくのが困難です。
企業アカウントの場合はDM施策に影響が出る可能性があります。自社アカウントがブロックされるとDMを送信しても相手に届きません。ブロックされても通知が届かないため、気づくまではブロックされて相手にDMを送るのが無駄な工数になってしまいます。
とはいえ、自社アカウントをブロックされた段階で過去の相手からのメッセージが非表示になるので、DMを送る際に気づく可能性が高いです。
フォロー・フォロワーの関係も解消されるので、相手からの返信がないようなやり取りをしていたとしてもすぐに気づくことができるでしょう。
Instagramのブロックとアカウント制限・ミュートの違い
Instagramのブロックによく似た機能に「アカウント制限」と「ミュート機能」があります。それぞれ細かい部分で違いがあるので、特徴を理解して状況によって使い分けることが重要です。詳しく紹介します。
ブロックとアカウント制限の違い
ブロック機能とアカウント制限の違いは以下の通りです。
ブロック機能 | アカウント制限機能 | |
非表示になる対象 | すべての情報 | ・コメント ・DM ・オンラインステータス |
フォロー・フォロワー関係 | 解消される | 解消されない |
通知の有無 | なし | なし |
ブロック機能では基本的にブロックしたアカウントのすべての情報が非表示になります。プロフィールや投稿が表示されなくなるだけでなく、コメントやDMも確認できなくなるので、Instagram上でブロックした相手の情報を確認することは不可能です。また、フォロー・フォロワーの関係も解消されます。
対して、アカウント制限機能ではコメントやDM、オンラインステータスは非表示になりますが、プロフィールや投稿は確認が可能です。よって、アカウント制限後も相手の情報を確認することができます。
ブロックとミュートの違い
ブロック機能とミュート機能の違いは以下の通りです。
ブロック機能 | ミュート機能 | |
非表示になる対象 | すべての情報 | ・投稿・DM |
フォロー・フォロワー関係 | 解消される | 解消されない |
通知の有無 | なし | なし |
ミュート機能の場合はアカウント制限と異なり、相手の投稿を確認できなくなります。よって、ミュートしたアカウントの最新の情報を確認することは困難です。フォロー・フォロワー関係や通知に関してはアカウント制限と違いがないので、ブロック機能も合わせて、非表示にしたい情報に応じて使い分けると良いでしょう。
Instagramでブロック「する」とできなくなること
Instagramでブロックするとできなくなることは以下の通りです。
- ブロックした相手のプロフィール画面が非表示になる
- ブロックした相手の投稿が見られなくなる
- ブロックした相手からのいいねやコメントが非表示になる
- DMでのやり取りができなくなる
先述の通り、基本的には相手の情報を一切確認できなくなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ブロックした相手のプロフィール画面が非表示になる
ブロック機能を使用すると、ブロックした相手の自己紹介文やフォロー・フォロワーの詳細などが非表示になります。「フォローする」ボタンも表示されなくなるので、ブロックが解除されるまで相手をフォローしなおすこともできません。
よって、ブロックされた側は相手のプロフィールを確認することでブロックされたことに気づくことが可能です。
ブロックした相手の投稿が見られなくなる
アカウントをブロックすると、ブロックしたアカウントの投稿が表示されなくなります。過去にいいねやコメントをした投稿も確認できなくなるので注意が必要です。
プロフィール画面も合わせ、ブロックした相手の情報が一切確認できなくなるので、ある程度相手の情報を確認したいのであれば、アカウント制限機能やミュート機能を使用しましょう。
ブロックした相手からのいいねやコメントが非表示になる
ブロック機能を使用すると、ブロックした相手が自分の投稿に付けたいいねやコメントが確認できなくなります。相手のコメントに対する返信も確認できなくなるので注意が必要です。
DMでのやり取りができなくなる
ブロックした相手とのDMは、DM画面で確認できます。ただし、DM画面には「このアカウントをブロックしました」と表示され、メッセージを送信することはできません。また、ブロックすると「削除」ボタンが表示されるようになり、相手をスレッド一覧から削除できるようになります。
新規でDMを送信するにはブロックを解除する必要があります。また、ブロックした相手からのDMを受信することもできません。
Instagramでブロック「される」とできなくなること
Instagramでブロックされるとできなくなることは以下の通りです。
- DMが相手に届かなくなる
- 相手のプロフィール画面が非表示になる
- 相手の投稿が見られなくなる
- ユーザー検索で相手を検索できなくなる
- 自分の投稿に相手をタグ付けやメンションすることができなくなる
それぞれのポイントを詳しくご紹介します。
DMは送れるが相手に届かない
ブロックされると相手にDMが届かなくなります。実際にはDMを送る操作を行うことができますが、送信しても相手に届かないので注意が必要です。また、スレッド内の相手のメッセージも非表示になるので、過去のやり取りを確認することもできなくなります。
基本的にはDM上でやり取りをしていれば、ブロックされた段階で相手の過去のメッセージが非表示になるため、ブロックされたことに気づくことが可能です。
しかし、相手が返信しなくても問題ないようなDMの使い方をしていた場合、ブロックされたことに気づかずにDMを送信してしまう可能性があるので注意しましょう。
相手のプロフィール画面が非表示になる
ブロックした場合と同様、ブロックされたアカウントも相手のプロフィールを確認できなくなります。プロフィール画面ではフォロー・フォロワーの情報や過去の投稿などの他、自己紹介文やアイコンも確認できなくなるので、相手の情報を得ることは困難です。
相手の投稿が見られなくなる
先に述べた通り、ブロックされると相手のプロフィール上で過去の投稿を確認できなくなります。また、フォロー・フォロワーの関係が解消されるため、自分のフィード上に相手の投稿が表示されることもありません。
発見タブやおすすめ欄、フィードのレコメンドで表示されることもなくなるので、相手の投稿を確認することは不可能になります。また、相手の投稿を保存していた場合も、ブロックされた段階で投稿一覧から削除されてしまうので注意が必要です。
ユーザー検索で相手を検索できなくなる
ブロックされると検索タブに相手のアカウントが表示されなくなります。そのため、相手のプロフィールを表示できるかを確認したい場合は、DM画面から移動するか、相手アカウントのURLをブラウザで表示させるなどの方法で対応しましょう。
自分の投稿に相手をタグ付けやメンションすることができなくなる
ブロックされているアカウントに対しては、フィード投稿やストーリーズ、リールでタグ付け・メンションすることができなくなります。
投稿の作成画面で相手をタグ付け・メンションして投稿することはできますが、投稿にはタグやメンションが表示されなくなります。フィード投稿やリールの場合はキャプション上にメンションを表示することは可能ですが、タップすることは不可能です。
よって、自社アカウントをブロックしたアカウントに対してプロフィールへの遷移を狙った施策を行うことが不可能になります。基本的にブロックされるような相手をタグ付け・メンションする機会は考えにくいですが、万が一関連アカウントに誤操作でブロックされた場合などに対応できるよう、理解しておきましょう。
Instagramで特定のアカウントをブロックする方法
Instagramのブロック機能の仕様について分かったところで、実際にアカウントをブロックする方法について解説します。Instagramで特定のアカウントをブロックする手順は以下の通りです。
- ブロックしたいアカウントのプロフィール画面を表示する
- メニューから「ブロック」を選択する
アカウントのブロックは簡単に行うことができますが、途中まではアカウント情報の確認やURLのコピーと同じ操作になるため、誤操作でブロックしないよう注意が必要です。詳しく見ていきましょう。
ブロックしたいアカウントのプロフィール画面を表示する
まずは、ブロックしたいアカウントのプロフィール画面を開きましょう。ブロック後はプロフィール画面はほとんど閲覧できなくなるので、確認しておきたい情報があればこの段階でチェックしておくことをおすすめします。
メニューから「ブロック」を選択する
右上の「・・・」をタップしてメニューを開き、 「ブロック」を選択します。 「〇〇をブロックしますか」と最終確認画面が表示されるので、「ブロック」をタップすればブロックが可能です。
また、ブロックをする際には、相手の持っている別のアカウントまたはこれから作成するアカウントも合わせてブロックするかを選択できます。もし、相手のサブアカウントも合わせてブロックしたい場合はこちらを選択しましょう。
Instagramでアカウントのブロックを解除する方法
Instagramでは任意のタイミングでブロックを解除することができます。ブロックを解除する方法は以下の通りです。
- 自分のアカウントでプロフィール画面を表示する
- メニューの「設定」から「プライバシー設定」を選択する
- 「ブロックリスト」からブロックを解除したいアカウントを選択する
それぞれの方法を詳しくご紹介します。
自分のアカウントでプロフィール画面を表示する
自分のアカウントのプロフィール画面を表示して、画面右上からメニューを開きます。
メニューの「設定」から「プライバシー設定」を選択する
メニューから「設定」を選択後「プライバシー設定」をタップします。
「ブロックリスト」からブロックを解除したいアカウントを選択する
画面下部の「ブロックしたアカウント」の項目をタップします。自分が現在ブロックしているアカウント一覧が表示されるので、解除したいアカウントの「ブロックを解除」をタップしましょう。「〇〇のブロックを解除しますか」と表示されるので、「ブロックを解除」をタップすれば完了です。
Instagramでブロックされているか確認する方法
Instagramではブロック機能を使用しても通知されることがないため、ブロックされた側が気づくのが難しくなっています。しかし、以下の方法でブロックされているかを確認することが可能です。
- 相手のプロフィールを確認する
- DMで過去のやり取りを確認する
- アカウント検索をする
最も明確にブロックされているか判断する方法は、相手のプロフィールを確認することです。ブロックされている場合、相手のプロフィールに情報が表示されなくなるので、ブロックされたと判断できます。
ただし、ブロックされるとフォロー・フォロワーの関係が解消される上、検索でも相手のアカウントが表示されません。相手のプロフィールを確認する手段がURLからの遷移やDM画面からの遷移に限られてしまうので注意しましょう。
また、DMでのやり取りがあるアカウントの場合は過去のやり取りを確認することでブロックされているか確認が可能です。過去の相手からのメッセージが非表示になっている場合、ブロックされていると判断できます。
最後にアカウント検索をすることでも確認が可能です。ブロックされていると相手のアカウントが検索で表示されなくなるので、ブロックされたと判断できます。
ただし、DMと検索による確認方法ではアカウント制限やミュートと見分けがつかないという問題があります。確実にブロックされたかを判断したいのであれば、相手のプロフィールを確認するようにしましょう。
まとめ:状況によってアカウント制限やミュートと使い分けよう
Instagramのブロックは相手のほぼすべての情報を非表示にし、コメントやDMも届かなくする機能です。そのため、関係を完全に断ちたいアカウントに対して利用しましょう。
相手に気づかれないように制限したい、もう少し様子を見たいなどの状況に合わせて「アカウント制限」や「ミュート」と使い分けることも大切です。ブロック機能を使ってInstagramアカウントをさらに快適に運営しましょう。