Instagramの運用において分析に難しさを感じていませんか?
分析はしているけど本当にこのやり方が合っているのかわからない
または分析に時間がかかりすぎて困っているというお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、今日から実践できるInstagram分析に役立つ5つのTipsをご紹介いたします。
分析のコツをつかめば、数字をみて終わりではなく
ネクストアクションまでつなげられるような示唆を得られるようになります!
✔︎こんな人におすすめ
- Instagramの分析において見るべき指標はわかるがそこから示唆やアクションが得られない方
- Instagramの分析に莫大な時間を使ってしまっている方
- クライアントのInstagram分析にリソースが限られている代理店様
✔︎この記事を読むメリット
- 見るべき指標がピンポイントでわかるようになり、ネクストアクションまで落とし込める
- 具体的な分析イメージが湧いて分析が効率的にできるようになる
- クライアントのInstagram分析の時間が大幅に短縮される
本章は具体的なアカウントの事例も織り交ぜながらわかりやすく解説しているので
分析でつまずいている方はぜひ最後までご覧ください。
「分析」とは
「分析」を一言で説明できますか?
本来「分析」とはデータや数値から起きていることを読みとき、正しいアクションを明確にするために行うものです。
「分析をしたのにそこから次にするべきアクションが見出せない・・・」
「なんとなく分析をして数値やデータを見ている・・・」
これでは分析の意味があるとは言えません。
SINISに置き換えるとダッシュボード上の数字やグラフは数値の羅列にしか過ぎず、それそのものだけでは意味がありません。
並んだ数値の意味や因果関係を紐解いていくことで、初めて改善点を見出すことができます。
分析自体や数値の確認が目的ではなく、ネクストアクションを明確にできるように分析することが重要です。
Instagram分析に重要な5Tips
Instagramを分析する際に役に立つ5つのTipsをご紹介します。
構成要素で分解する
分析をするときの1つ目のコツは大きいデータを小さく分解していくことです。
指標の定義を正確に把握して分解する事で分析するべき箇所が明確になり、考えやすくなります。
大きなデータを眺めているよりも効率的に分析できます。
例)「エンゲージメント」を細かい指標に分解する
ある投稿を見たときにエンゲージメントが少なかったとします。
エンゲージメントだけ見ていても、何が起こっているのかわかりません。
それではエンゲージメントを細かい指標に分解して見るとどうでしょうか。
エンゲージメントは「いいね」「保存」「コメント」に分解することができ、それぞれの指標にはこのような特徴があります。
「いいね」
投稿に対して「好き」「面白い」「素敵」「分かる」といった反応をしたユーザーの数を表す指標。ライトな感情表現で使われることが多い。
「保存」
投稿に対して「役に立つ」「ためになる」「後で見返したい」という反応をしたユーザーの数を表す指標。欲しい商品や後で見たい情報の際に使われることが多い。
「コメント」
投稿に対して「感想」「共感」「ツッコミ」「反論」などが残された数を表す指標。共感や意見交換など相互コミュニケーションで使われることが多い。
今回は「保存」に着目して見てみます。
後述する「比較する」分析手法を使ってみると「いいね」数が1000ほどなのに対して「保存」数は5600ほどあり4000以上の乖離があります。
つまりこの投稿からは「商品もしくはサービスを欲しい・役に立つ」と思ってもらえているということがわかります。
反対に保存数が平均より少ない場合はコンテンツの内容をより商品やサービスが欲しいと思ってもらえるような内容に改善していく必要があります。
このようにエンゲージメントという大きな指標のままよりも、「保存」まで絞ったことで見るべきものが明確になり分析がしやすくなりました。
ここまで分解して考えることでこの指標を伸ばすためにはどうすればいいか?といった具体的なアクションが考えやすくなります。
これらは、その指標がどのように分解できるかの前提知識が必要になりますので指標の意味に関しては定期的に確認しておきましょう!
数値を比較する
分析をするときの2つ目のコツは比較することです。
数値単体ではその数値の「なんとなく」しかわかりませんが、比較することで優劣がつけられ、良い・悪いの判断がしやすくなります。
その際に数値をどの切り口で(比較パターン)比較するか明確にしましょう。
比較パターンには期間比較、競合比較、投稿毎の比較などがあります。
例)SINISの「平均値」を使って比較する
ダッシュボードでは自社のアカウントのデータの平均値を見ることができます。
上記は確認できるデータの一例ですが、
良ければどこが良かったのか、悪ければどこを改善するべきなのか深ぼることで投稿の精度を高めることができます。
例)SINISの「競合データ」を使って比較する
SINISでは「競合アカウント分析」機能があります。
自社の競合を登録することで、フォロワー数や投稿のエンゲージメント率などを比較することができます。
▼「競合アカウント分析」機能の画面サンプル
競合のアカウントの動向を知ることは、投稿内容や施策を考える上でとても参考になります。
突出値と変曲値を見つける
分析をするときの3つ目のコツは突出値と変曲値をみつけることです。
突出値とは下記のグラフのようにある一点から突き出たデータを意味し、変曲値とはグラフのある境目から状況が切り替わる点を意味しています。
突出値と変曲値を見ることでその期間に行なっていた施策の効果が明確になります。
例)SINISで突出値と変曲値を見つける
まず突出値を見てみます。下記グラフはSINISダッシュボードでフォロワー数推移からプロフィールアクセス数を日毎に並べてみたものです。
2点大きく伸びている箇所があるのがわかります。
この日について、何か広告を出していないか、この日の前後に反応がいい投稿をしていないかなどと更に深ぼって見ていくことで大きな気づきが見つけられるはずです。
また、変曲値をみてみます。下記グラフは2か月間のフォロワー数推移です。
3点フォロワーの増加、減小の境目になっている箇所がありました。ここに着目して何が原因を探っていくと良いでしょう。
種類ごとにグルーピングする
分析をするときの4つ目のコツは、グルーピングです。
分析するデータが多い場合はグルーピングをすることでバラバラのデータを構造化、可視化しわかりやすく整理できます。
例)投稿の種類をグルーピングする
暮らし系アカウントを例に挙げて考えてみましょう。
このような投稿内容をグルーピングせずに見てみるとどの投稿が良かったか、もしくは悪かったかよくわかりません。
投稿を料理、ライフハック、育児、洗濯、引っ越し、掃除というカテゴリーに分けてみました。
投稿をこれらのカテゴリーにグルーピングした後に分析をするとそれぞれの傾向がわかりやすくなります。
また、グルーピングしたカテゴリーごとに指標を割り当ててみましょう。
先ほどのカテゴリーごとの「平均いいね数」を見てみると料理・ライフハック系のコンテンツはいいね数を多く獲得できているが、洗濯・掃除系のコンテンツはあまり伸びていないことがわかります。
特に分析対象のデータが多い場合はこのようにグルーピングすることが有効な手段と言えます。
数値の規則性を見つける
分析をするときの5つ目のコツは、規則性をみつけることです。
規則性を見つけることで勝ちパターンを把握できるようになります。
勝ちパターンを把握することで、結果が予想しやすくなるため運用を安定させる近道になります。
例)SINISの「初速分析」で投稿にベストな曜日や時間の規則性を見つける
Instagramには投稿すべきベストな曜日や時間があることがわかっています。
一般的に Instagramにおいて投稿すべきベストな時間帯は、20〜22時、曜日は水曜もしくは木曜とも言われています。
しかし、この規則性はアカウントのターゲット層によって変動します。
子育て中のママであれば朝早くや夕方の時間帯、また若い世代だとお昼や夜の遅い時間帯が効果的です。
では、時間帯の規則性を自社アカウントで見つけるにはどうすればいいでしょうか。
SINISの「初速分析」機能で確認することができます。
「初速分析」では投稿後1時間ごとの各指標の初速を計測することができます。
2つのストーリー投稿を比較してみると投稿後に共通して盛り上がっている時間帯があります。20時〜22時、6時〜8時の時間帯です。
このアカウントでは20時〜22時、6時〜8時の時間帯にユーザーがアクティブであるという規則を見つけることができます。
このように自身のアカウントで規則的な傾向を把握して投稿を工夫することはユーザー心理を理解する上で大切な戦略です。
まとめ
今回は Instagram分析の5Tipsと各事例についてご紹介しました。
購買行動に組み込まれる傾向が強まっているInstagram市場において分析の重要性はますます高まってくることが考えられます。
そのために今日ご紹介した5Tipsを意識して分析することで誰でも効率よく分析が行えるようになり、特に改善の部分で顕著に成果が出ることが期待できます。
初めは時間がかかるかもしれませんが継続していけば必ずコツが掴めてくるので、ぜひ今日から取り組んでみましょう!