最長90秒の動画を投稿できるリール機能は、様々なアカウントがオリジナリティ溢れる動画を投稿している人気の機能です。
ビジネス面においても多くの企業がリールを活用し自社の製品やサービスを発信していますが、
時間がかかりそう・難しそうなどリール作成に対してハードルが高いと感じている方も多くいるようです。
一方でリールはフォロワー外のユーザーに対する高い拡散力が魅力で、これまで以上にアカウントを成長させたいと考えている企業にとって取り組みが必須になってきています。
この記事ではできるだけ簡単で効率的なリール作成の方法を解説していますので、これまで取り組みができていなかった方もぜひ試してみてください。
リール投稿の作成手順
リール投稿の作成にかかる手順は全部で10STEPあります。
工程が多く最初は大変かもしれませんが、作成に慣れてくるとスムーズに作業ができるようになります。
１つずつ内容を理解しながら進めていきましょう。
- STEP1 リール投稿の目的・ターゲットを考える
- STEP2 リール投稿の方向性を決める
- STEP3 構成を考える
- STEP4 素材を選定する
- STEP5 動画編集アプリで素材に文字入れする
- STEP6 音源を選定する
- STEP7 カバー画像を作成する
- STEP8 キャプションを決める
- STEP9 ハッシュタグを決める
- STEP10 投稿をアップする
STEP1 リール投稿の目的・ターゲットを考える
リール投稿の作成を行う上で目的やターゲットを明確にすることは、投稿後に効果検証を行うためにとても重要です。
なぜリールを使うのか、誰にどんな内容を届けたいのかあらかじめ設計してから作成を行いましょう。
リールを活用する目的
リールは、リールのみが表示されるリールタブ、発見タブやハッシュタグタブなどフォロワー外への投稿表示が高いことが特徴です。フィード投稿に比べると新規ユーザーへの露出を増やしやすく、新規顧客獲得・認知拡大に適しています。
リールとストーリーズの違い
リールは90秒までの動画を編集・投稿でき、フォロー・フォロワー外のユーザーに表示されます。
一方ストーリーズは投稿した動画は24時間限定で表示され、フォロワーに対してクイズやリアクションボタンなどの機能を使って交流ができるため親密度が高まり、ファンづくり・フォロワーとのコミュニケーションに適していると言えます。
STEP2 リール投稿の方向性を決める
リール投稿を作成するにあたって具体的な内容を決めていきます。
リール投稿を見たユーザーに期待するアクションまで明確にしておくことで、この後の編集作業をとてもスムーズに進めることができます。
STEP3 構成を考える
リールは最大90秒までの投稿が可能です。STEP1・2で決めた内容を元に動画の構成を考えてみましょう。
図解のように絵コンテを作成したり、絵コンテが難しいようであれば文字でどんなシーンを使うのか書き起こして動画の一連の流れを掴むとスムーズに構成を考えることができます。
動画の長さ
最大で90秒までの長さが設定できますが、コンテンツの内容によって動画の長さは必要に応じて変える方が望ましいです。動画の長さに迷ったときは同ジャンルの競合のリールがどのくらいの長さになっているのか参考にするのも一つの手段です。
動画の流れ
リールは拡散力の高い機能ですが、膨大な量のコンテンツの中から「見てみたい」と思ってもらえるかどうかがエンゲージメントを獲得するには重要です。
ランダムに流れてくるリール投稿の中で、いかに興味を持ってもらい視聴してもらうかを意識して下記のようなアクションを取り入れましょう。
- 動画の最後に特典を用意し動画冒頭で告知する
- 動画の最後に話の結論を伝える構成にする
- コメント欄に結論を記載し、長く見てもらう
- 字幕を挿入して音で聞かなくても見れる・要点がわかる構成にする
- 動画の最初もしくはサムネイルに興味を引くタイトルをつける
- 旬なBGMを使う
- 流行しているミームを使う
※ミーム…ウェブサイトや掲示板、SNSを通して拡散され、話題になった文章や画像、動画のこと
STEP4 素材を選定する
素材は、1つの素材を好みの長さに調整するか、複数の素材を組み合わせて作成します。
素材全体に余白を持たせ見せたい商品やサービスだけにフォーカスすると、ユーザーにとってすっきりと見やすい印象を与えることができます。
STEP5 素材に文字入れする
動画編集はInstagramアプリのリール作成画面から初心者の方でも簡単に、そして効率的にクオリティの高い動画を作成することができます。
リール動画に加えてフィード、ストーリーズ、アイコン等のInstagramに関連する素材が豊富に揃っているアプリです。操作も直感的に使えるため初心者でも簡単に編集することができます。またCanvaはPC版もあるため好きな端末で作業が可能です。
TikTokを運営するByteDanceが提供している動画編集アプリです。豊富なテンプレートに加えてフォントやエフェクトも全て無料で使えるため無料で高クオリティなリール動画を作りたい初心者の方におすすめです。
リール作成画面上の文字入れ手順
- Instagramアプリを開いて「+」を選択
- 「リール」を選択
- 使用する素材を選択
- 「動画を編集」を選択
- 編集画面一覧から「テキスト」を選択し、好きなフォントを選んで入力する
この画面上で「クリップを追加」から写真や動画を追加、「スタンプ」を使ってスタンプの挿入をすることも
加えてミームのようなトレンド感があるユニークな動画を作成したい場合はアプリの使用がおすすめです。
ミームとは流行りの「型」を使って動画が拡散される現象のことです。
例えば、幼少期の家族写真を使ってもう一度同じポーズ、シチュエーションで写真を撮るというミームが流行りました。
ミームを一から作成しようとすると手間がかかりますが、CapCutのようなアプリにはミームによく使われているテンプレートが入っているため素材を用意して自由に組み合わせるだけで簡単に作成することができます。
STEP6 音源を選定する
動画にテキストの文字入れができたら次に音源を選びます。音源を入れることでよりユーザーが見たいと思える魅力的な動画に仕上げることができます。リール投稿の目的や方向性に合ったものを選定しましょう。
リールの音源を選ぶポイントは3つです。
- 競合のアカウントを分析してリール動画に使われている音源を使う
- 今Instagram上で流行っている音源を使う
- 作成したリール動画の世界観にマッチした音源を使う
2つ目に紹介した「今Instagram上で流行っている音源を使う」はInstagramアプリ内で簡単に見つけることができます。
今流行りの音源の見つけ方
1.STEP5のテキスト編集画面上「音源を追加」を選択
2.「おすすめ」一覧にあるリール動画○件を参考にしながら、再生数の多いものや動画の世界観にマッチしたものを選ぶ
リールに音源を使う場合の注意点として、著作権違反を防ぐためにもInstagramのリール編集画面に用意してある音源から選ぶことをおすすめします。
また最近ではリールの音源として「音声」を活用するのもトレンドです。ブランディングを重視している企業アカウントではおしゃれでトレンド感のある音源を活用していますが、個人のインフルエンサーなどは本人の声やAIが読み上げた音声を使って面白みのある動画作りをしています。
STEP7 カバー画像を作成する
カバー画像は自分のアカウントのプロフィールページ下部の、プロフィールグリッドもしくはリールのトップ画面で表示されます。
プロフィールグリッドは「アカウントの顔」といわれており、プロフィールページとこれまでの投稿を見てユーザーがフォローするかしないかが決まります。
カバー画像を作成する際には以下の２点に気をつけましょう。
- 世界観が伝わりやすくブランドのイメージを伝えるようなカバー画像か
- リールの内容がすぐにわかるようなカバー画像か
Canvaのカバー画像作成手順
- STEP5で作成したCanvaアカウントを開く
- 「Instagramストーリー」を選択
- 写真や画像をアップロード
- 「テキスト」を選択し、好きなフォントを選び、中央部分に文字を入力する ※中央部分から外れるとフィード投稿に表示された時に見切れるので注意する
- 「共有」ボタンからダウンロードし、作成した画像を保存する
STEP8 キャプションを決める
キャプション（文章）にはどんなユーザーがリールを見る可能性があるか、そして見たユーザーにどんなアクションをして欲しいか具体的に記載しておくことで、エンゲージメントを高める効果があります。
アパレル：商品名、品番、価格、カラーバリエーション、購入方法
グルメ：料理名、住所、営業時間、支払い方法、予約方法
レシピ：レシピ名、材料、作り方、作り方のコツ
ホテル：ホテル名、住所、電話番号、料金、予約方法
STEP9 ハッシュタグを決める
リールの投稿内容に合った適切なハッシュタグを設定しましょう。ハッシュタグの付け方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
STEP10 投稿をアップする
最後に投稿をアップします。投稿時間はターゲットに合わせて選定することでより露出を高めることができます。
初めのうちは様々な時間に投稿してみて、反応のいい時間を見つけてみましょう！
まとめ
リールは作業工程が多く難しく感じるかと思いますが、投稿作成時に今回の10STEPのようにやるべきことを明確にすることで難易度が下がり取り組みへのハードルを下げることができます。
Instagramの運用はフィード投稿だけでは完結せず、様々な機能を活用することで幅広いユーザーに対してアプローチをすることが可能になります。
投稿制作がルーティン化すれば作業効率も格段にあがりスムーズに投稿をすることができますので、フィード投稿とリール投稿を組み合わせてアカウントをより大きく育てていきましょう！
投稿したリールの分析はアプリのインサイトからも確認できますが「SINIS for Instagram」ではリールのより詳細な数値の確認することが可能です！ぜひ活用してみてください。
