Instagramにはユーザーに対してアンケートを取ることができる機能があります。アンケート機能を活用すれば、ユーザーのニーズや意見を収集できるため、アカウントの運用施策や商品の開発などに活用することが可能です。
今回はInstagramのアンケート機能について、メリットや注意点を解説します。似た機能であるクイズ機能や質問スタンプ機能との違いについても解説しているので、これからアンケート機能を活用したいと考えている方はぜひご覧ください。
Instagramではストーリーズでアンケートがとれる
Instagramのアンケート機能はストーリーズで利用できるスタンプの1種です。ストーリーズを投稿する際にアンケートスタンプを選択し、質問内容と選択肢を設定することで、閲覧者にアンケートをとることができます。
アンケート機能では最大4つまで選択肢を設定することが可能です。質問スタンプを設置したストーリーズを閲覧したユーザーは、選択肢の中から自身の意見に近いものを選択することで、アンケートに回答することができます。
アンケートに回答を選択すると各回答の割合が表示されるため、他のユーザーがどの回答を選択したのかを把握可能です。ユーザーとしては自身の意見に近い人の割合や、他の回答をしたユーザーの割合が分かるのが回答するメリットになります。
投稿者は各回答の割合から、自社アカウントのフォロワーが持つ好みや考え方の傾向を知ることができるので、今後のアカウント運用方針や商品開発などに落とし込むことが可能です。
また、アンケート機能に似た機能として、クイズスタンプや質問スタンプがあります。機能の違いを詳しく見ていきましょう。
アンケート機能とクイズスタンプの違い
クイズスタンプはアンケート機能と同様、ストーリーズで利用できるスタンプの1種です。ユーザーに向けたクイズを設定し、最大4つの回答を設定できます。
最大の違いは回答後に表示される内容です。アンケート機能では各回答を選択したユーザーの割合が表示されますが、クイズスタンプではクイズの答えが表示されます。よって、他のユーザーの回答を知ることはできません。
先に述べた通り、アンケート機能はユーザーの好みや意見を知るのに有効な機能です。対して、クイズスタンプは自社商品やブランドに対するユーザーの理解度を向上させるのに活用できます。投稿を通して何をしたいのかを明確にし、目的にあったスタンプを活用しましょう。
アンケートスタンプと質問スタンプの違い
Instagramのアンケート機能とよく似たものとしては、クイズスタンプの他に質問スタンプが存在します。質問スタンプはユーザーに対する質問を設定することで、ユーザーが質問に対して回答できる機能です。
アンケート機能との最大の違いはユーザーが文章で回答することです。文章を書き込む必要があるため、選択肢を選択するだけのアンケート機能と比べると回答のハードルが高くなります。一方で、ユーザーの意見を具体的に収集できるので、自社商品の改善点や、今後のアカウント運用施策について、詳細なデータを集めたいときに有効です。
また、質問スタンプではユーザーにフィードバックがありません。よって、ユーザーの回答に対してさらに回答をしたい場合は、別の投稿で回答集などを作成する必要があります。
Instagramのアンケート機能を活用するメリット
Instagramのアンケート機能を活用するメリットは以下の通りです。
- ユーザーの好みや必要性を感じている機能について調査できる
- 自社商品やサービスへの関心が高いユーザーを把握できる
- ユーザーとの親密度を高められる
それぞれのメリットを詳しくご紹介します。
ユーザーの好みや必要性を感じている機能について調査できる
アンケート機能を活用することで、自社の商品に対してユーザーが必要性を感じている機能について調査することができます。
今後商品に行う予定の改善案の候補を複数用意し、アンケート機能でユーザーに最も必要な機能が何なのか問いかけることで、ユーザー目線で必要な機能を知ることが可能です。
また、新商品の候補が複数ある場合も、アンケート機能でユーザーに問いかければ、ニーズに合った商品の開発に乗り出すことができます。
そもそも商品の改善点や新商品のアイデアが浮かばない場合は、アンケート機能よりも質問スタンプが有効になりますが、既に商品の改善案や新商品のコンセプトが決まっている場合は、アンケート機能を活用しましょう。
自社商品やサービスへの関心が高いユーザーを把握できる
アンケート機能を活用すれば、自社商品やサービスへの関心が高いユーザーを把握できます。アンケートに回答してくれたユーザーは、自社商品やサービスに関心がある可能性が高いです。
アンケート機能では回答してくれたユーザーの情報が分かるので、回答してくれたユーザーのアカウント情報を確認すれば、熱量の高いユーザーの属性を分析できます。熱量の高いユーザーの傾向を把握し、投稿施策や商品開発を行えば、リピーターの増加や購買促進に繋げられるでしょう。
ユーザーとの親密度を高められる
アンケート機能を有効に活用すれば、ユーザーとの親密度を高めることが可能です。アンケート機能でユーザーと積極的なコミュニケーションをとれば、ユーザーが自社アカウントや商品に好意的な感情を抱いてくれる可能性があります。
また、Instagramでは親密度の高いユーザーのフィードが上位に表示されやすいのもポイントです。ユーザーと自社アカウントの親密度が上がれば、自社アカウントの投稿がユーザーのフィードで上位に表示されやすくなります。
投稿が上位に表示されるようになれば、ユーザーが投稿を閲覧する機会が増えるため、リーチ数の増加に繋げることが可能です。また、親密度の高いユーザーは投稿に対して「いいね」やコメントなどのリアクションをしてくれる可能性が高いので、エンゲージメント数の増加も期待できます。
結果的にInstagramに質の高い投稿であると判定され、発見タブやおすすめ欄、フィードのレコメンドなどに表示され、フォロワー外ユーザーに拡散される可能性があるので、積極的に活用していきましょう。
Instagramでアンケート機能を利用する方法
Instagramでアンケート機能を利用する方法は以下の通りです。
- ストーリーズの作成画面でアンケートスタンプを選択する
- アンケートの内容を入力して投稿する
それぞれの方法を詳しくご紹介します。
①ストーリーズの作成画面でアンケートスタンプを選択する
まずは、ストーリーズの作成画面で画面右上にある「スタンプボタン」をタップし、スタンプメニューを表示させましょう。スタンプ一覧のなかから「アンケート」と記載されたスタンプをタップすると、アンケートをストーリーズ上に表示できます。
②アンケートの内容を入力して投稿する
アンケートスタンプの「質問する」をタップすると、質問内容を編集できます。ユーザ―に対してアンケートを取りたい内容をお題として設定しましょう。選択肢の内容も自身で設定できますし、「別の選択肢を追加」をタップすれば最大4個まで選択肢を追加できます。設定が完了したらアンケートを好きな場所に設置して「完了」→「シェア」をタップすれば投稿できます。
Instagramのアンケート機能を活用する際のポイント
Instagramのアンケート機能を活用する際のポイントは以下の通りです。
- 親しい友達機能を活用すれば特定のユーザーにアンケートを実施できる
- ユーザーの意見を文章で収集できるわけではない
- 投稿がユーザーにとって有用だったかをアンケートで確認することも可能
それぞれのポイントを詳しくご紹介します。
親しい友達機能を活用すれば特定のユーザーにアンケートを実施できる
アンケート機能はストーリーズに設置するスタンプを利用する機能なので、基本的にはフォロワーすべてに公開されます。しかし、ストーリーズの公開範囲を設定すれば、特定のユーザーに限定してアンケートをとることが可能です。
ストーリーズの公開範囲を設定する方法としては親しい友達機能があります。ストーリーズを投稿する際に「親しい友達」を選択すれば、親しい友達リストに追加したユーザーに限定してストーリーズを公開することが可能です。
親しい友達リストの設定方法については以下の記事で詳しく解説しています。
ユーザーの意見を文章で収集できるわけではない
ユーザーは意見を文章で入力できないので、具体的な意見を収集したい際には不向きです。アンケート機能ではユーザーが選択肢のなかから選んで回答するので、詳細な意見や質問は収集できません。具体的な意見を収集したい場合は選択肢を具体的なものに設定するか、質問スタンプを使いましょう。
投稿の満足度調査にも活用できる
アンケートスタンプを設置し、投稿が有用だったかどうかをアンケートすれば、投稿の満足度を調査することが可能です。定期的に投稿の満足度についてアンケートをとれば、投稿施策の改善に役立ちます。
アンケート機能はストーリーズでのみ利用可能なので、基本的にアンケートをとれるのはフォロワーです。Instagramで投稿が拡散されるためには、フォロワーに投稿を閲覧され、エンゲージメントを得る必要があります。定期的な満足度調査によって投稿施策をよりフォロワーに寄り添ったものにできれば、より多くのエンゲージメントの獲得が期待でき、結果的にフォロワー外ユーザーへの投稿の拡散につながる可能性が高いです。
まとめ:アンケート機能を活用してユーザーの意見を効率的に収集しよう
アンケート機能はユーザ―とコミュニケーションを取るツールとしても便利な機能です。「いいね」やコメント以外のリアクションを受け取れるので、ユーザーと良いコミュニケーションを取れるでしょう。
また、アンケート機能を使うことで、ユーザーのニーズ調査やデータ収集にも役立ちます。「新商品に求めること」「アカウント運営・投稿に求めること」などの意見を収集できれば、より良いアカウント運営につながるでしょう。より良いデータを収集するためにアンケート機能の質問は分かりやすくしたり選択肢を具体的に設定したりなどの工夫が大切です。