Instagramは画像がメインのSNSなので、ユーザーが視覚的に投稿を楽しめるのが特徴です。しかし、画像だけではユーザーに与えられる情報が限られてしまうというデメリットがあります。
フィード投稿やリールの場合はキャプションで文字情報を追加できますが、確認するためには若干の操作が必要なため、すべての閲覧者に確実に情報を届けることは難しいです。
投稿を閲覧したユーザーに確実に文字情報を届けたいのであれば、画像に文字入れをするのがおすすめです。画像に文字入れをすれば、画像自体の情報量を増やすことができます。
今回は、Instagramの投稿に文字入れするメリットや、実際に文字入れをする方法について解説します。画像の文字入れに便利なアプリや文字入れをする際のポイントについても紹介しているので、投稿画像自体の情報量を増やしたい方はぜひご覧ください。
Instagramの投稿に文字入れするメリットは情報量が増えること
文字入れとはInstagram上に投稿する画像に文字を挿入することです。Instagramは画像や動画がメインのSNSなので、文章が中心のSNSと比べると情報量が少なくなりがちになります。
フィード投稿やリールであればキャプションを入力することで文字情報を入れることができますが、ユーザーがキャプションを確認するためには格納されているキャプションを一度タップしなければなりません。よって、投稿を流し見しているユーザーにはキャプションに記載した情報が伝わらない可能性が高いです。
投稿画像に文字入れをすれば、投稿を流し見しているユーザーにも文字情報が認識されやすくなります。また、複数の画像に文字入れをして投稿をすれば、簡易的なハウツー記事のようなコンテンツを作成することも可能です。詳しく見ていきましょう。
文字入れした画像を複数投稿すれば記事のような使い方が可能
文字入れしたコンテンツを複数投稿することで、簡易的な記事のようなコンテンツにすることができます。複数の画像に文字情報を挿入し、各画像で1つのトピックについて説明するような投稿を行えば、ユーザーに対して効率的に情報を提供することが可能です。
例えば、業務効率化に関するTipsを複数提供したい場合、画像とキャプションで説明しようとすると、ユーザーがキャプションの説明と画像を照らし合わせる必要が出てきます。
しかし、各画像に文字入れを行い、画像単位で解説するようにすれば、ユーザーは画像と関連する情報を同時にインプットできるようになるので、より分かりやすく情報を提供することが可能です。
同じように、おすすめの商品を紹介するような投稿であれば、各商品の画像に文字情報を挿入することでまとめ記事のようなコンテンツを作成できます。
以上の用意文字入れを活用することで記事のように情報量の多い投稿を作成することが可能です。また、自社に関連するジャンルの情報をまとめるような投稿をメインに行えば、アカウントをメディアのように運用することもできます。
情報量の多い投稿は保存されやすい
Instagramでは投稿を保存することができます。投稿の保存数はエンゲージメントの1つであり、Instagramが投稿の質を判定する際の重要な指標です。
Instagramは拡散力の低いSNSなので、フォロワーを獲得するためにはフォロワー外ユーザーに対していかに投稿を拡散するかが重要になってきます。
投稿の拡散において重要なのが、Instagramに質の高い投稿と判定されることです。Instagramではリーチ数に対するエンゲージメント数の割合が多い投稿を質が高い投稿と判定する傾向があります。
Instagramに質が高いと判定された投稿は発見タブやおすすめ欄に表示される他、フィード上でレコメンドされるようになるため、フォロワー外ユーザーに閲覧されやすくなるのです。
つまり、Instagramで投稿を拡散するには、フォロワーからエンゲージメントを獲得することが重要になります。文字入れした投稿は情報量が多いため、ユーザーが後から見返すために保存される可能性が高いです。
エンゲージメントを獲得する上でも、投稿する画像への文字入れは有効になります。
Instagramの投稿に文字入れする方法を紹介
Instagramの投稿に文字入れする方法を紹介します。ストーリーズならInstagramの機能で文字入れできますが、フィード投稿の場合は事前に画像の加工が必要です。詳しく見ていきましょう。
ストーリーズならInstagramの機能で文字入れできる
ストーリーズではスタンプ機能を活用することで簡単に文字入れができます。方法は以下の通りです。
1.ストーリーズの作成画面で文字入れアイコンをタップし、入れたい文字を入力する
2.文字サイズやフォントを調整する
上記の方法でストーリーズの投稿に文字入れができます。フォントや文字色の変更が可能な他、背景を付けることもできるので、写真の上からでもまぎれることなく文字入れすることが可能です。
フィード投稿に文字入れする場合は外部アプリで画像の加工・編集が必要
フィード投稿の場合は画像に直接文字入れする機能は存在しません。よって、あらかじめ編集アプリを利用して画像に文字入れをしておく必要があります。
近年は画像の編集・加工アプリも数多くリリースされており、Instagramの投稿用画像の作成に特化したものも多いです。無料で利用できるものも多いので、フィード投稿で文字入れする際には外部アプリを活用しましょう。
Instagramの投稿に文字入れが可能な無料アプリを紹介
Instagramの投稿に文字入れが可能な無料アプリを紹介します。ご紹介するアプリは以下の通りです。
- Canva
- Picsart
- PhotoDirector
- Phonto
- Promeo
- Photopea
それぞれのアプリを詳しくご紹介します。
Canva:テンプレートが豊富で初心者でも使いやすいアプリ
Canvaは初心者でも簡単に高クオリティの画像が作れるアプリです。テンプレートも豊富ですし、Instagramの投稿用のサイズも用意されています。無料でも十分な数のテンプレートが使えますが、有料プランにすればさらにクオリティの高いテンプレートの仕様が可能です。
パソコンでもスマホでも、簡単に作成可能です。文字フォントや背景デザインも豊富なので、イメージする文字入り投稿がつくれるでしょう。
また、投稿のデザインが完成したら、Instagramにそのまま投稿できるのもうれしいポイントです。わざわざInstagramのアプリを立ち上げる必要がないので、投稿の効率的に行えます。
Picsart:操作が簡単な編集アプリ
Picsartは操作が簡単で、機能が豊富な編集アプリです。テキストはアプリ内のメニューから「文字」を選択して簡単に入力可能です。Instagram内の文字入れと同じ感覚で使用できるので、操作も違和感なく使えるでしょう。
また、文字のフォント・カラー・スタイルの変更もできますし、フチや影もつけられます。文字の大きさも簡単に変更できるので、見やすい投稿を手早く作成できます。
PhotoDirector:吹き出しやアニメーションが利用できるアプリ
PhotoDirectorは文字入れだけでなく、吹き出しやアニメーションまで追加できる編集アプリです。通常の文字入り投稿と差別化させたい人におすすめのアプリになります。
吹き出しスタイルはアプリ内のテキスト吹き出しボタンをタップするだけで、簡単に作成可能です。また、画像を動かして動画のようにする機能もあるので、文字入れした画像を動画にすることもできます。Instagramでユーザーの目を惹く文字入り投稿を作成したい人は、チェックしておきたいアプリです。
Phonto:400種類以上のフォントが利用できるアプリ
Phontoは400種類以上のフォントが使えるのが、魅力のアプリです。豊富な文字フォントの中から好きな文字フォントを選択できるので、文字フォントにこだわりたい人におすすめのアプリです。
また、文字の間隔幅を調整できたり、スタンプで装飾できたりもします。有料プランでは文字を3Dにすることもできるため、豊富な編集の種類があるのが特徴のアプリです。
Promeo:広告向けのテンプレートが豊富なアプリ
Promeoは広告向けのテンプレートが豊富なアプリです。多くの種類の無料テンプレートが搭載されているため、初心者でも高品質な投稿が簡単に作成できます。自社の商品やサービスについて紹介する動画を中心に作成したい人にうってつけのアプリです。
Photopea:Photoshop感覚で使えるブラウザアプリ
PhotopeaはPhotoshopのような感覚で使える編集ツールです。ブラウザ上で使用できるためアプリのインストールは不要で、ログインや会員登録もなくすぐに使用できます。
全体的にAdobeのPhotoshopに似ているため、Photoshopユーザーは使いやすいでしょう。JPG・PNG・PDF・GIFなどのファイル形式にも対応しているため、PhotoshopやIllustratorで作成したファイルも開いて編集できます。スマホでも使用できますが、操作をする際はパソコンの方が編集しやすいでしょう。
Instagramの投稿に文字入れする際のポイント
Instagramの投稿に文字入れする際には注意すべきポイントがいくつかあります。ポイントは以下の通りです。
- トンマナを揃える
- 画像内の被写体と文字が近くなり過ぎないよう注意する
- 文字入れが上手い投稿を参考にする
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
トンマナを揃える
投稿の際にはトンマナを揃えるようにしましょう。トンマナとはトーン(tone)&マナー(manner)の略で、 同アカウント内の投稿の雰囲気に一貫性を持たせることをいいます。企業のブランドイメージや商品の世界観を投稿にも反映させることで、ユーザーに対して印象付けが可能です。
文章の語尾や文字色、顔文字や絵文字の使用有無などをあらかじめ決めておけば、作成者が変わっても同じような雰囲気を持つコンテンツが投稿できるでしょう。また、画像の見栄えも統一するために、使用するフィルターも決めておくのがおすすめです。トンマナを揃えることで投稿が見やすくなるため、エンゲージメントが高まります。
画像内の被写体と文字が近くなり過ぎないよう注意する
画像内の被写体と文字が近くなり過ぎないよう注意しましょう。 文字と被写体の間にある程度の余白を入れれば、写真と文字をそれぞれ際立たせることができます。
文字数が多くても全体が見にくくなってしまっては、閲覧してくれるユーザーは増えません。また、文字がごちゃごちゃしていると探したい情報を見つけるのにも、時間がかかってしまいます。文字を読ませたい投稿であれば全体のバランスを考えて、ユーザーが文字を読みやすい投稿になっているかもきちんと確認しましょう。
文字入れが上手い投稿を参考にする
文字入れが上手い投稿を参考にするのもおすすめです。他の企業アカウントのエンゲージメントが高い投稿の文字の大きさ・文字のカラー・余白の作り方・画像全体の色合いなどを参考にして、自社アカウントの投稿に生かしましょう。できるだけ企業のブランドイメージや商品の種類が近い投稿が参考になります。
まとめ:文字入り投稿を上手く活用すればエンゲージメントを高められる
投稿に文字入れを上手く活用すれば、投稿のエンゲージメントを高められる可能性があります。情報量が多い投稿は保存されやすいため、質の高い情報を見やすいデザインで投稿すればエンゲージメント数は増えるでしょう。
ストーリーズではInstagram内の機能で文字入れができますが、フィード投稿では外部のアプリが必要になります。アプリによって機能や使用感が異なるため、当記事を参考に自社アカウントに合ったアプリを選んでみてください。文字入り投稿を作成する際は、トンマナを揃えたり文字を見やすく配置することが重要です。競合他社のアカウントやエンゲージメントが高い投稿を参考にして、自社アカウントの投稿に役立てましょう。