Instagramの基本的な機能の1つが「フォロー」です。基本的には興味のあるアカウントの投稿をフィード上で確認するために使われる機能ですが、企業アカウントが一般アカウントをフォローする際にはいくつか懸念点があります。
また、企業アカウントはフォローされることがアカウントの運用目的を達成する第一歩になっていることが多いので、フォローされるメリットやフォローされるために確認すべき指標を把握しておくことが重要です。
今回は、 Instagramでアカウントがフォローされるメリットや、フォローされるために確認すべき指標について解説します。フォロワーを増やしたいInstagramのアカウント運営者にとって有益な情報になるので、ぜひ参考にしてみてください。
Instagramでアカウントをフォローするメリット
Instagramでは他のユーザーをフォローすることで様々なメリットがあります。企業アカウントで一般アカウントをフォローする機会は少ないですが、アカウント運用をしていく上で把握しておきたいポイントです。アカウントをフォローする具体的なメリットには以下のようなものがあります。
- フォローしたアカウントのフィード投稿がホームタブに流れる
- ストーリーズ・リール・インスタライブがホームタブ上部で確認できる
- フォローしたアカウントのDMが設定に関係なく届く
- 非公開アカウントの投稿や情報を確認できる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
フォローしたアカウントのフィード投稿やリールがフィード上に表示される
アカウントをフォローすると、フォローしたアカウントのフィード投稿やリールがホームタブのフィード上に表示されます。フォローしていない特定のアカウントの投稿を確認するためには、検索機能を使って投稿を探すか、アカウントのプロフィールページにアクセスしなければなりません。
しかし、アカウントをフォローすればフィード上に投稿が表示されるようになるので、手軽に投稿を確認できます。よって、基本的にはユーザーが興味のある投稿をしているアカウントがフォローされることが多いです。
ストーリーズ・インスタライブがホームタブ上部で確認できる
アカウントをフォローすると、フォローしたアカウントのストーリーズとインスタライブもホームタブ上に表示されるようになります。ストーリーズとインスタライブが表示されるのはフィードの上に存在するストーリートレイという場所です。
ストーリートレイに表示されるストーリーズやインスタライブは、投稿ごとではなくアカウントごとに表示されます。結果、フィードと比べると表示されるコンテンツ量が少なくなり、目的のコンテンツが見つけやすいのが特徴です。
Instagram運用では、投稿をユーザーに閲覧してもらうことが重要になります。ストーリーズトレイのコンテンツは基本的にフォロワーにしか閲覧されません。
しかし、投稿がアカウントごとに表示されるため、フィード上のコンテンツよりもフォロワーに閲覧される可能性が高いです。フォロワーに対して情報発信を行いたい場合は、ストーリーズやインスタライブを積極的に利用しましょう。
フォローしたアカウントのDMが設定に関係なく届く
InstagramのDMはフォローの有無に関わらず、どのユーザーに対しても送れます。プライバシーの設定でDMの受信を拒否することも可能ですが、フォローしているアカウントからのDMは受信拒否ができません。
そのため、フォローしたアカウントからのDMは設定に関係なく届くことになります。よって、DMの内容を確実に確認してもらうためには、アカウントをフォローしてもらうことが重要です。
非公開アカウントの投稿や情報を確認できる
Instagramではアカウントを非公開にすることができます。非公開設定されているアカウントはフォローが承認制になり、フォローしない限りはアカウントの情報を閲覧できません。
非公開アカウントをフォローすると「承認待ち」の状態になり、承認されて初めてフォロー状態になります。非公開アカウントのフォローボタンをタップしたとしても、相手から承認されない限りはアカウントの情報を確認できないので注意しましょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。
企業アカウントが一般ユーザーをフォローする懸念点
Instagramで企業アカウントが一般ユーザーをフォローする懸念点として挙げられるのが、フォローされたユーザー以外のユーザーが格差を感じてしまう可能性があることです。
同じ一般ユーザーであるにも関わらず、フォローされているユーザーとフォローされていないユーザーがいると、フォローされているユーザーの方が特別扱いしていると受け取られる可能性があります。
基本的には関係性のあるアカウントだけフォローするのがおすすめ
基本的には一般ユーザーをむやみにフォローすることは避け、関係性のあるアカウントだけをフォローするのがおすすめです。
フォローするアカウントは関連会社やつながりのある企業のアカウント、自社サービスと同ジャンルのアカウントなどをフォローにとどめておきましょう。一般ユーザーはフォローせず、公平に扱うことで、ユーザーの心象を悪くせずに済みます。
Instagramでアカウントをフォローする手順
Instagramでアカウントをフォローする手順は以下の通りです。
- フォローしたいアカウントのプロフィールページに移動
- プロフィールページの「フォローする」をタップ
上記の方法でアカウントをフォローできます。フォローが完了したアカウントは「フォロー中」の表示になるので確認しましょう。非公開アカウントの場合は「承認待ち」の表示になり、承認されたら自動的にフォローされます。
また、検索機能でアカウントを検索すると、検索結果に表示されたアカウントの横に「フォローする」のボタンが表示されるので、ボタンをタップすることでもフォローすることが可能です。
フォローの解除も同じ手順で可能
アカウントのフォローを解除する際も、フォローと同じ手順で可能です。プロフィールページにある「フォロー中」をタップして「フォローをやめる」を選択しましょう。
フォローすると相手に通知されますが、フォローの解除は相手に通知されることはありません。また、非公開アカウントのフォローを解除すると、再度フォローする際に承認のリクエストをする必要があるので、注意しましょう。
Instagramでアカウントがフォローされるメリット
Instagramアカウントがフォローされると様々なメリットがあります。具体的なメリットは以下の通りです。
- より多くのユーザーに情報を発信できる
- アンケート機能などで母数の多いリサーチができる
- DMを活用した施策がやりやすくなる
基本的には、自社アカウントで発信した情報がユーザーに届きやすくなるのがフォローされるメリットになります。また、フォロワーの母数が多ければ、自社商品やユーザーのニーズに関するリサーチがしやすくなるのも大きなメリットです。
より多くのユーザーにコンテンツを発信できる
アカウントをフォローされれば、より多くのユーザーにコンテンツを発信できるようになります。先にも述べましたが、Instagramは拡散性が弱いため、基本的にアカウントから発信されたコンテンツを閲覧するのはフォロワーです。
つまり、自社アカウントから発信したコンテンツをより多くの人に閲覧してもらいたい場合は、フォロワーを増やすことが最も有効な手段となります。ただし、単にフォロワーを増やせば良いというわけではありません。
ユーザーのターゲティングを行わず、内容が全く異なる投稿をしていると、フォロワーが増加しても投稿が閲覧されない可能性が高いです。また、フォロワー外のユーザーにまで投稿を拡散したい場合は、閲覧したユーザーに「いいね」やコメント、保存といったリアクションをしてもらう必要があります。
ユーザーは自身が興味のある投稿内容でない場合は上記のようなリアクションをとらない可能性が高いです。結果的に投稿がフォロワー外のユーザーに拡散されず、更なるフォロワーの獲得に繋がらない可能性が高いため、投稿で発信する内容は統一し、まずフォロワーが興味を持つ投稿を行うことが重要になります。
アンケート機能などで母数の多いリサーチができる
アカウントがユーザーにフォローされ、フォロワー数が増加すれば、アンケート機能などを活用して母数の多いリサーチをすることが可能です。Instagramのストーリーズにはアンケートスタンプや質問スタンプなど、ユーザーの意見を収集できる機能が存在します。
上記の機能を活用すれば、ユーザーのニーズや嗜好などをリサーチすることが可能です。リサーチした内容をアカウント運用の改善や商品開発に活かせば、よりユーザーに寄り添った事業を行うことができます。
ただし、上記の機能はストーリーズ限定の機能なので、基本的にはフォロワーにしか閲覧されません。よって、母数の多いリサーチを行うためには、ある程度のフォロワー数を獲得している必要があります。
より有用なデータを収集したいのであれば、効果的な施策を行ってフォロワー数を増やしていきましょう。
DMを活用した施策がやりやすくなる
フォロワーが増えるとDMを活用した施策がやりやすくなるのもメリットです。前述した通り、アカウントをフォローされているとDM受信の許可設定が不要になるので、メッセージを届けやすくなります。
InstagramではDMを活用することで幅広い施策を行うことが可能です。インフルエンサーやアンバサダー施策を行う際の連絡手段としてはもちろん、特定のユーザーへのアンケートやクーポンの配布なども行うことができます。
DM施策を円滑に行うためにも、アカウントがフォローされることは重要です。
Instagramでフォローされるために確認したい指標
Instagramでフォローされるためにはいくつかの指標を確認することが大切になります。確認したい指標は以下の通りです。
- エンゲージメント率
- リーチ数
- プロフィールアクセス数
- フォロワー転換率
それぞれの指標を詳しくご紹介します。
エンゲージメント率
Instagramでフォローをされるためには、エンゲージメントを獲得することが非常に重要です。投稿に対してのいいね・コメント・保存などの反応が増えることで、投稿の露出が増えます。投稿の露出が増えることで、フォロワー以外のユーザーにもリーチすることが可能になります。
エンゲージメントを上げるためには、投稿のクオリティを上げることが重要になります。普段から過去の投稿のエンゲージメントを分析して、投稿に生かす努力が重要です。高いエンゲージメント率を得られれば、Instagramのアルゴリズムが投稿を多く表示させてくれるでしょう。
リーチ数
エンゲージメント率を高めることで、リーチ数を伸ばすことが可能です。リーチ数はどれだけ多くのユーザーに情報を届けられたかを示す指標になります。
リーチ数を伸ばすためには、エンゲージメントの「保存数」を増やすことが重要です。保存率が高いと、Instagramのアルゴリズムによってフォロワー外へのリーチが伸びやすくなります。 保存率を高めるには、あとで見返したくなるコンテンツを投稿することが重要です。 参考になる情報やノウハウ系の体験動画などは、ユーザーが何度も見返したくなるコンテンツでしょう。ユーザーの「〜してみたい」という感情を強く引き出せば、保存率の向上につながります。
プロフィールアクセス数
フォローされるためには、プロフィールへのアクセス数を増やすことも大切です。フォローボタンはプロフィール画面に表示されているため、ユーザーにプロフィール画面を表示させることはフォロワー増加のために重要になります。プロフィールへの誘導方法とプロフィール情報が充実していれば、それだけフォローされる確率が高くなるでしょう。
プロフィールへの誘導は、投稿のキャプションにプロフィール画面への誘導文言を表記しておく方法があります。「詳細はプロフィール画面をチェック」などの文言があれば、投稿が気になったユーザーがプロフィールを閲覧してくれるかもしれません。プロフィール画面は企業が展開しているサービス・商品・魅力を分かりやすく表示しておきましょう。
フォロワー転換率
フォロワー転換率は、投稿やプロフィールを改善すべきかどうかを判断する材料になります。フォロワー転換率はプロフィールにアクセスしたユーザーが、どれくらいの割合でフォローしてくれたのかを示す指標です。
フォロワー転換率はフォロワー増加数÷アクセス数で求めることができます。フォロワー転換率が低い場合は、投稿やプロフィール画面に問題があるかもしれません。初めて閲覧したユーザーが思わずフォローしたくなるような、アイコン・説明文・投稿になっているかをチェックしましょう。
まとめ:Instagramのフォローは気になるアカウントの投稿を閲覧する際に便利。フォローされるためには投稿やアクセスの分析が大切
Instagramのフォローは、気になったアカウントの投稿をフィード上やホーム画面に表示させるための便利な機能です。ただし企業アカウントの場合はフォローすることで、ユーザーからのDMに気付きにくいという懸念点もあります。
ユーザーからフォローされるためには、エンゲージメントやリーチ数を高めることが必要です。そのためには過去の投稿やアクセスユーザーの分析が非常に重要になります。分析ツールはアカウント運営に必要な分析を効率的に行うことができるため、Instagramのアカウント運営者は分析ツールの導入がおすすめです。