Instagramは、他のSNSに比べて拡散性が低いといわれています。理由はワンタップで簡単に投稿をシェアする機能がない点です。しかし、Instagramにも投稿をシェアするリポストと呼ばれる機能があります。リポストを使うことで、Instagramでも投稿のシェアが可能です。
今回はリポストのやり方とメリット、知っておきたいマナーについて解説していきます。今回の記事を読むとInstagramにおける投稿のシェアの方法と、リポストをアカウント成長に活かす方法が分かるので、ぜひ、ご覧ください。
Instagramのリポストとは他のアカウントの投稿を引用すること
リポストとは、他アカウントの投稿を引用して、投稿をシェアする機能のことです。リポストの活用で、アカウントの成長に繋げることができるので、まずはリポストに関する理解を深めていきましょう。
リポスト機能を使う前に知っておきたい知識
Instagramではフィード投稿とリールをリポストすることが可能ですが、リポスト投稿の形式はストーリーズに限られています。しかし、2022年9月頃からフィード投稿・リール投稿にリポストする機能のテストが実施されているので、今後、リポストの投稿形式が増える可能性は高いです。
現状でも、外部アプリを使用すればフィード投稿の形式でリポストすることは可能です。しかし、Instagramは外部アプリを使用したリポストを推奨していません。また、外部アプリはInstagramのアップデートに対応するまでに時間がかかるケースもあり、バグなどの問題が発生する可能性があります。よって、基本的には外部アプリを利用したリポストは行わないのが賢明です。
Instagramでリポストする方法を紹介
Instagramでリポストする方法としては、アプリ内の機能を使った方法と外部アプリを使った方法があります。各アプリでリポストする方法は以下の通りです。
Instagramのアプリ内でリポストする方法
Instagramのアプリでは任意のフィード投稿やリールをストーリーズにリポストできます。投稿をストーリーズにリポストする方法は次の通りです。
- リポストした投稿の「紙飛行機」アイコンをタップする
- 「ストーリーズに投稿を追加」する
- 「シェアする」をタップする
詳しく見ていきましょう。
①リポストしたい投稿の「紙飛行機」アイコンをタップする
リポストしたい投稿を見つけたら画像の下にある「紙飛行機」アイコンをタップしてください。
②ストーリーズに投稿を追加する
「紙飛行機」アイコンをタップすると、他のユーザーと共有できるメニュー一覧が表示されるので、なかから「ストーリーズに投稿を追加」を選択します。
③シェアするをタップする
「ストーリーズに投稿」をタップすると、ストーリーズ作成画面に移動するので、テキストなどを入れてストーリーズを作成しましょう。
なお、ストーリーズの作成画面では画像の編集を行うこともできますが、製作者の許可なく画像を編集することは著作権の侵害になる可能性があるので、リポストを行う際には、原則画像の編集は行わないようにしましょう。
Instagramで投稿をリポストする4つのメリット
企業公式アカウントがリポストを活用するメリットは以下の4つです。
- UGCの増加を狙える
- 投稿にかかるリソースを減らせる
- ユーザーに親近感を与えられる
- 質の高い投稿をリポストすればリーチ数の増加を狙える
とくに、UGCの増加は多くのユーザーに効果的に自社を知ってもらうきっかけになるので、効果的な宣伝を目指すのであれば、理解を深めておいて損はありません。
UGCの増加を狙える
リポストを活用することでUGCの増加を期待することが可能です。UGCとはユーザーによって作られたコンテンツのことで、Instagramではユーザーの投稿が該当します。近年、企業の広告宣伝よりもネット上の口コミを重視する消費者が増加していることから、UGCはWebマーケティングにおいて重要な要素となっています。
個人アカウントが企業アカウントにリポストされると、ユーザー流入を増やす機会を手にすることができます。基本的にリポストする際には元の投稿の情報を掲載するので、フォロワーが多い企業アカウントにリポストされれば、リポストから自身のアカウントにユーザーが流入する可能性があるのです。
よって、フォロワー数の増加を狙っている個人アカウントにとって、企業アカウントにリポストされることは大きなメリットになります。裏を返せば、企業側がリポストを積極的に行うことで、自身の投稿をリポストしてもらいたいと考えるユーザーが増え、結果的にUGCが増加する可能性があるのです。
Instagram上でのUGCの増加を目指しているのであれば、リポストを積極的に活用しましょう。
投稿にかかるリソースを減らせる
リポストを活用することで、投稿にかかるリソースを減らすことができます。Instagram運用において、投稿にかかる工数は大きいです。とはいえ、投稿のスパンが長すぎると、ユーザーに親近感を持ってもらうまでに時間がかかってしまいます。
リポストを活用すれば、投稿スパンとリソースの問題を解決することが可能です。工数をかけずに投稿数を確保したいのであれば、リポストを活用するのは効果的な手段といえるでしょう。
ユーザーに親近感を与えられる
ユーザーに親近感を与えられることもリポストの大きなメリットになります。
リポストはあくまでユーザーのコンテンツの流用なので、企業アカウントが普段投稿するコンテンツよりもユーザー目線の情報が発信されていることが多いです。また、リポストは企業がユーザーに対して能動的に行えるアクションの1つでもあります。
ユーザーの投稿をリポストすることで、リポストされたユーザーは自分の投稿が自社に見られていると実感することができます。加えて、リポストされたユーザー以外のユーザーも、自社に関連する投稿をすればリポストされる可能性があると感じるでしょう。結果的に自社アカウントとユーザーの距離が近くなり、よりユーザーに寄り添ったアカウント運用が可能になります。
質の高い投稿をリポストすればリーチ数の増加を狙える
質の高い投稿をリポストすることで、リーチ数の増加も狙えます。Instagram運用において、投稿の質は大切です。しかし、質の高い投稿を続けていくことは簡単ではありません。
先に述べた通り、ユーザーの投稿は自社の投稿よりもユーザー目線に立っているものが多いです。結果的にユーザーが求めている情報を発信している可能性が高いため、リーチ数の増加が規定できます。
Instagramでリポストをする際に知っておきたいマナー
リポストは、他人の投稿を使うことになるので、知っておきたいマナーが存在します。とくに、企業アカウントである以上、ユーザーに不快感を与えないことは重要です。
リポストを活用する際には、以下のマナーを守るようにしましょう。
- リポストをする前にリポスト元のアカウントから許可をもらう
- リポストであることを明記する
- リポスト元のアカウントが分かるようにタグ付けやメンションをする
- 著作権侵害にならないよう必要以上に編集はしない
とくに、著作権侵害の問題は重要です。著作権侵害によるトラブルが発生してしまうと企業イメージを傷つけてしまうこともあるので、十分に注意しましょう。
リポストをする前にリポスト元のアカウントから許可をもらう
リポストしたい投稿を見つけたら、まずはリポスト元のアカウントから許可をもらいましょう。投稿に関する著作権はあくまでユーザーにあるので、無許可でリポストをしてしまうと問題に発展してしまう可能性があります。
リポストの許可をとる時は投稿へのコメントやDMを活用するのが一般的です。連絡する際には、投稿をリポストする意図やキャプションでアカウントを紹介する旨を伝え、ユーザーが許可するか判断しやすいように心がけましょう。
リポストであることを明記する
リポストするときには、投稿がリポストであることを明記するようにしましょう。リポストであることが分からないような投稿をしてしまうと、リポスト元の投稿をしているユーザーとトラブルになってしまう可能性があります。
ハッシュタグに「#repost」をつける他、タブ付けやメンションで元のアカウントを紹介するなどして、どのアカウントの投稿をリポストしたかわかるようにすることが重要です。
著作権侵害にならないよう必要以上に編集はしない
リポストするときは、基本的に画像を編集しないようにしましょう。基本的に画像の編集は著作権侵害に該当する可能性があります。大きな編集はもちろん、トリミングや画像への文字の入力、フィルタリングなども著作権侵害に当たる可能性があるので、注意が必要です。
どうしても、画像を編集したい場合には、著作権者に連絡を取り、編集の許可をもらうようにしましょう。なお、編集する場合は投稿前に編集後の画像を確認してもらうことで、トラブルに発展するリスクを抑えることができます。
なお、Instagramにおける著作権に関しては下記ページにて詳しく解説しているので、Instagramにおける著作権を知りたい方は、ぜひご覧ください。
まとめ:リポストの活用でUGCは増加して認知度が向上する
リポストを活用することで得られるメリットは次の通りです。
- UGCの増加を狙える
- 投稿にかかるリソースを減らせる
- ユーザーに親近感を与えられる
- 質の高い投稿をリポストすればリーチ数の増加を狙える
なかでも、UGCの増加を目指せる点は見逃せません。UGCが増えると、Instagram上で自社の商品やサービスに関する情報が増えていきます。また、商品やサービスの購入を検討するユーザーはUGCを参考にする傾向が高くなっているので、UGCが増えれば購入に結びつく可能性も高まり、売上増加も見込めるのです。
リポストを上手に活用して、ユーザーとの距離を縮めていきましょう。