Instagramのリールとは2020年8月5日に実装された、15秒〜90秒までの縦型動画を投稿できる機能です。縦型の短尺動画はTikTokやYouTube Shortsでも流行していますが、Instagramでも屈指の人気コンテンツになっています。
リールはInstagramの機能でも、表示される場所が多い機能です。ユーザーの目にも触れやすい投稿なので、リールの機能を把握して使いこなすことは効率的なアカウント運用において非常に重要になります。しかし、リールの機能や投稿方法などを把握できていない方も少なくないでしょう。
今回はInstagramのリールの機能や使い方、他の機能との違いを分かりやすくご紹介します。リールはフィード投稿やストーリーズとの機能に動画の長さ・表示される場所などに差があります。この記事を参考にリールの機能を把握して、自社のInstagram運用に役立ててください。
Instagramリールとは縦型動画を投稿できる機能
instagramのリールとは縦型動画を投稿できる機能です。他の投稿と比べて投稿が表示される場所が多いほか、キャプションで文章も投稿できるという特徴があります。リールの機能を詳しくご紹介します。
他の投稿と比べて投稿が表示される場所が多い
リールは他の投稿に比べて投稿が表示される場所が多いのが特徴です。リールが表示される場所は以下の通りです。
- プロフィール
- フィードのタイムライン
- リールタブ
- 発見タブ
リールは表示される場所が多いので、それだけユーザーの目に触れやすい投稿といえます。特にリールタブはリールだけが表示される専用のタブで、ユーザーの利用率も高いです。
フィードや発見タブでもリールを見かけることが徐々に増えてきており、視聴される機会が増えてきてるので、今後Instagram運用をしていく上で無視できない機能になりつつあります。
キャプションで文章も投稿できる
リールにはフィード投稿と同じようにキャプションが存在するため、文章で情報を追加することが可能です。キャプションで動画の概要や商品の紹介などを記載すれば、情報量の多い投稿に仕上げることができます。ハッシュタグやメンションもつけられるので、ハッシュタグフォローしたユーザーへのアプローチや他のアカウントとの連携も可能です。ただし、フィード投稿と同様、URLを記入してもリンクとしては機能しないので注意しましょう。
キャプションを入力する方法は、リール投稿画面で「キャプションを追加」をタップします。キャプションは2,200文字まで入力可能です。とはいえ、リールの動画は短尺なので、視聴が完了するまでに読み切れるよう、文章量を調整することをおすすめします。
Instagramリールと他の縦型動画の違いを紹介
リールと同じような縦型動画の機能は、TikTokとYouTubeにも存在します。リール用に制作した動画を他のSNSの施策にも転用するのは効率的な手段ですが、それぞれの違いを知っておかないと思うような成果が出なかったり、想定外の問題が発生する可能性があるので注意が必要です。
基本的には、リールと他のSNSの縦型動画には以下のような部分で違いがあります。
- ユーザー層
- 投稿できる動画の尺
- キャプションの文字数上限
詳しく見ていきましょう。
リールとTikTokの違い
リールとTikTokの主な違いは以下の通りです。
リール | TikTok | |
投稿できる動画の尺 | 最長90秒 | 最長10分 |
キャプションの文字数 | 最大2,200文字 | 最大150文字 |
ユーザー層 | 若年層を中心に幅広い | 10代の学生が中心 |
1つ目の違いは投稿できる動画の尺です。リールは最大90秒なのに対してTikTokは最大10分の動画が投稿できます。元々はリールもTikTokも短尺の縦型動画を楽しむものでしたが、アップデートを重ねるごとに動画の尺が伸び、現在では最長10分の動画を投稿できるようになりました。リールも元々は60秒までの動画でしたが、アップデートで90秒までの動画投稿が可能になっています。
2つ目の機能の違いは投稿できるキャプションの文字数です。リールは最大2,200文字、TikTokは最大150文字になっています。キャプションは動画の補足や説明文に役立つので、リールのように文字数をさほど気にせず使えるのは大きなメリットです。
次にユーザー層です。ユーザー層は双方ともに比較的若いユーザー層に人気ですが、Instagramは徐々に年齢層が幅比くなりつつあります。TikTokもInstagramと同様、年齢層の幅が広がりつつありますが、現在は学生や10代のユーザーが特に多い状況です。
リールとYouTube Shortsの違い
リールとYouTube Shortsには主に以下のような違いがあります。
リール | YouTube Shorts | |
投稿できる動画の尺 | 最長90秒 | 最長60秒 |
キャプションの文字数 | 最大2,200文字 | 最大100文字 |
ユーザー層 | 若年層を中心に幅広い | 全世代 |
リールとYouTube Shortsを比較すると、動画の尺・キャプション共にリールの方が長く、情報量という部分ではリールに軍配が挙がります。しかし、YouTube Shortsには最大の強みとしてユーザー層の幅広さがあります。
Googleの公式発表によると、YouTubeの月間アクティブユーザー数は日本で6,900万人、世界で20億人となっており、Instagramの月間アクティブユーザー数を大きく引き離しています。年齢層も幅広いため、適切なターゲティングをした上で縦型動画を投稿すれば、効果的なマーケティングが可能です。
リールとYouTube Shortsの両方に同じ縦型動画を使いたいのであれば、動画の尺自体は短く収め、リール投稿時のみキャプションの情報量を増やしたり、独自の機能を使えるような設計すると良いでしょう。
Instagramリールの見方
リールは以下の3つの場所で見ることができます。
- ホームタブ
- 発見タブ
- リールタブ
それぞれの場所でのリールの見方をご紹介します。
ホームタブから見る
ホーム画面下部の左にある「家のマーク」をタップするとホームタブが開きます。ホームタブではフォローしているユーザーの投稿が表示されるので、リールも見ることが可能です。気になったリールがあれば画面をタップすれば全画面で表示されます。
また、フィード上にはInstagramのアルゴリズムによって、ユーザーにおすすめのリールも表示されます。Instagram運用ではフォロワー外ユーザーのおすすめ投稿欄に自社の投稿を表示されることがフォロワー獲得や自社サイトへの流入に繋がるので、運用前に確認しておきましょう。
Instagramにおけるフォロワー獲得や自社サイト流入までの流れは以下の記事で解説しています。
発見タブから見る
ホームタブの右側に表示されている「虫眼鏡マーク」をタップすると発見タブを開くことが可能です。発見タブにはフィードのおすすめ投稿と同じく、Instagramのアルゴリズムによってユーザーの関心度が高いと判定された投稿が一覧で表示されます。
中でもリールは2投稿分のスペースを使って表示されることがあるため、他の投稿よりもユーザーの目に入りやすいのが特徴です。投稿が発見タブに表示されることもフィードのおすすめ投稿と同じく、フォロワーの獲得や自社サイトへの流入に繋がる重要なファクターになるので、運用前に仕様を確認しておくことをおすすめします。
また、画面上部の検索画面でキーワードやハッシュタグの後に「リール」と入力すると、関連のリールが表示されます。自社のリールを検索で表示されるようにするためには、キャプションにキーワードを盛り込んだり、ハッシュタグをつけるといった施策が必要です。
キャプションの効果的な書き方や編集方法については以下の記事で解説しています。
リールタブから見る
ホームタブ下部中央に表示されている「再生ボタンマーク」をタップするとリールタブが開きます。リールタブはリールのみが表示されるタブで、タップするとユーザーが関心を持っているとInstagramが判定したリールが表示されるのが特徴です。
リールタブのリールは一覧で確認することができず、常に全画面で自動再生されます。別のリールを見たい場合は上にスワイプすることで、投稿を切り替えることが可能です。
リールタブはユーザーが能動的に投稿を選択する要素を完全に撤廃した機能となっています。ユーザーが閲覧する際も、基本的には流れてきたリールを受動的に閲覧していくことが多いため、自社のリールがリールタブで表示されれば他の表示場所よりもユーザーの目に触れる可能性が高いです。
Instagramリールの主な機能を紹介
リールの主な機能は以下の通りです。
- いいねやコメントができる
- キャプションにハッシュタグをつけられる
- 動画の撮影者や出演者などをタグ付けできる
- リールの再生回数を確認できる
それぞれの機能とリールの注意点をご紹介します。
いいねやコメントができる
他の投稿と同じように他のユーザーのリールには「いいね」やコメントができます。リールの左下にあるハートをタップすれば「いいね」、吹き出しをタップすればコメントが可能です。フォロー外のアカウントが投稿しているリールにも「いいね」やコメントができます。
フィード投稿やストーリーズと同様に「いいね」やコメントなどのエンゲージメントは、リールを多くのユーザーに届けるために非常に重要な要素になります。自社アカウントのリールを拡散させるためには、ユーザーに「いいね」やコメントをしてもらえるような投稿をすることが重要です。
キャプションにはハッシュタグをつけられる
リールのキャプションにはハッシュタグが付けられます。ハッシュタグを付けるメリットは以下の通りです。
- ハッシュタグ検索をしたユーザーの目に触れやすくなる
- ハッシュタグフォローをしているユーザーにアプローチできる
リールに関連したハッシュタグを付けることで、トピックに興味・関心を持ったユーザーが投稿を閲覧してくれる可能性があります。フォロワー以外のユーザーにもリーチできるので、積極的に活用しましょう。
ハッシュタグは、キャプションの入力欄で「#ハッシュタグをつけたい文字」を入力することで設定できます。キーワードを入力すればおすすめのハッシュタグが表示されるので参考にしましょう。Instagram内で多く使われているハッシュタグを活用することで、ハッシュタグ検索でヒットする確率が増えるほか、アカウントフォローしているユーザーに閲覧される可能性が高まるため、結果的に投稿が閲覧される可能性が高くなります。
キャプションにはリンクを設置できないので注意
リールのキャプションにはURLを貼ってもリンクとして機能しないので注意しましょう。リールからホームページやサイトに誘導したい場合は、ホームページにURLを表記しておいてリールのキャプションにはプロフィールの閲覧を促すような文言を記入しておくのがおすすめです。
動画の撮影者や出演者などをタグ付けできる
リールの撮影者や出演者などにタグ付けできます。リールを見て興味を持ったユーザーが、タグ付けされてるアカウントをチェックすることがあります。タグ付けの以下のメリットやポイントについては以下の記事をご覧ください。
リールの再生回数はアカウントのプロフィールからだれでも確認可能
リールの再生回数はリール自体には表示されていませんが、投稿したアカウントのプロフィールからだれでも確認できます。確認方法は以下の通りです。
- リールの投稿者のプロフィール画面を開く
- 投稿者のリールタブをタップ
- リール一覧にそれぞれのリールの再生回数が表示されているので確認
他人のアカウントが投稿したリールの再生回数も確認できるので、競合アカウントの再生回数を確認し、内容の参考にすることも可能です。
Instagramリールの投稿方法は5ステップ
リールの投稿までには5つのステップがあります。手順は以下の通りです。
- リールの作成画面を開く
- 動画を撮影するか選択する
- 動画を編集する
- 詳細設定を行う
上記の方法でリールを投稿できます。各プロセスを詳しくご紹介します。
リールの作成画面を開く
リールはプロフィール右上の「+」をタップするか、画面下部の新規投稿タブをタップすることで作成を開始できます。
いずれかをタップしたらメニューから「リール」を選択し、リールの作成を開始しましょう。
動画を撮影する
次に動画を撮影するか選択しましょう。リール作成画面で下部の撮影ボタンをタップすれば、動画の撮影を開始できます。また、画面左下から動画一覧を開けば、すでに作成した動画を選択することが可能です。
動画を編集する
動画の撮影または選択が終了したら、動画を編集します。編集画面では以下のような編集が可能です。
- 音源の選択
- スタンプの設置
- 文字入れ
- エフェクトの追加
- 動画のトリミング
編集が完了したら「次へ」をタップして、詳細設定画面に移動します。
詳細設定を行う
最後に詳細設定を行います。詳細設定画面ではカバー画像の追加やキャプションの入力が可能です。タグ付けや位置情報の追加も可能なので、必要な情報を入力・追加しましょう。詳細設定が完了したら右下の「シェア」をタップすることで、リールの投稿が完了します。
まとめ:リールはフォロワー以外のユーザーの目にも触れやすい。宣伝や告知向きの機能
リールは表示される場所が比較的多いので、フォロワー以外のユーザーが目にする機会も多いです。そのためフォロワーはもちろん、新規のユーザーが見ることも考慮して作成しましょう。
また動画の長さも短いのでユーザーは短期間に多くのリールを見ることができます。音楽やエフェクトを組み合わせてユーザーの目を惹くリールを作成することが重要です。
Instagram内の機能でもフィード投稿やストーリーズとは、動画の長さ・表示される場所などが違います。また、リールはTikTokやYouTube Shortsともキャプションの文字数・ユーザー数などが異なります。リールの機能を把握して上手く使いこなすことが、効率的なアカウント運営に重要になるでしょう。